K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

とある声優への○○②

前回からちょうど一か月、結構空いてしまった。
声優のことだったらネタに困らないから、定期的に消化(?)していきたい所存。

今回、書いてみたいのは、M・A・Oさんについて。
もう顔文字にしか見えなくなってしまっているので、自分の中では市道さん呼びが定着している。とりあえず、本記事では省略してMAOさん表記とする。

 

私が彼女のことを知ったきっかけについて、熱く語りたいところではあったのだけれど、実のところはっきりとした記憶がない。
Wikiか何かで出演作を見てみればわかる通り、おそらく過去数年で最もアニメに出ている女性声優だから、気づけば「いつもいる」存在になっていた。


彼女の特徴としてよく言われるのは、「特徴がない」「声が覚えられない」というようなこと。演技力が高く、本当に同じ人間が演じているのか不思議なくらい、多様なキャラクターを担当しているため、EDクレジットで、これもMAOさんだったのか、と驚かされる人は多いだろう。
私も彼女の声の芯を覚えるまで、なかなか判別することができなかった。

ただ、特徴がないかと言うと、そうではない。いい意味で、突出した個性が控えめというだけで、聞いている者を柔らかく包み込んでくるような温かい声質が彼女の特徴だと私は思っている。
また、その柔軟性こそが、あらゆるキャラクターに適応する万能性を生み出しているのだと思う。

MAOさんが出演した作品で、私が見ていた中で一番古いのが『極黒のブリュンヒルデ』なのだけれど、当時はまったく意識していなかった。思い返してみると、キャラクターの声自体は覚えていたものの、なんというか、あのときは種田さんのほうが気になっていて、MAOさんには注目していなかったのだ。
声優として名前を認識し始めたのは、確か『がっこうぐらし!』あたりだったような気がするけれど、そのときは声を聞いてみて彼女だと当てることなんて到底できなかった。声の芯をとらえたのが『正解するカド』および『ひなこのーと』だったように思う。


多様と言いつつも、基本的には2パターン、あるいは4パターンしかない。もちろんキャラクターそれぞれで細かい違いはあるのだが。
高めと低め——もしくは高めの高めと高めの低め、および低めの高めと低めの低めだ。いやいや、文章にするとわけがわからないな。要するに、高いか低いかで二分割、さらにその中で二分割という感じだ。
それぞれのパターンさえ頭に入っていれば、声を聞いただけで、だいたいわかるようになる。
今でこそ自信はあるけれど、やっぱり駄目絶対音感の中でも難易度が高いだけあって、当てることができたら嬉しくなる。

プリコネのペコリーヌのおかけで、だいぶ多くの人に声が覚えられたんじゃないかと個人的には思っているけれど、実際どうなのだろう。
ペコリーヌの声は、わかりやすい高め(の低め)のパターンで、これが一番取っつきやすい。高めの高めや、低めの低めは、たぶん相当慣れていないと難しい。
演じ分けの際にどういうことを意識しているのかはわからないし、これはMAOさんに限った話ではないけれど、アニメ視聴者として、ただ声の聞き分けをするだけなら、こうやってパターン化して覚えるのが一番ではないかな。

さて、いったい、なんの話をしているんだという感じになってしまったが、私が言いたいのは、MAOさんの声はとても魅力的だということに尽きる。

なんらかの文章や台詞を脳内再生したときに、個人差はあれ誰しも一定の声が頭の中で稼働していると思うのだけれど、いつの間にか私の脳内ボイス(デフォルト)担当は、MAOさんに設定されていた。
実際にアニメで多用されているように、とても使い勝手がいいのだ。覚えるのは大変だけれど、一度覚えてしまうと、ここまで変幻自在な声色はない。本当に素晴らしい。
これからもどんどん出演していただけると、アニメを見るモチベーションが上がるので、陰ながら期待している私だった。

 

 

Drawing on 2020-06-29

20200629

一日描かなかっただけで感覚が鈍ってしまっている気がするけれど、そういう状態で何も見ずに描いたもののほうが、実力を見るにはちょうどいいかもしれない。
特に深く考えない場合、自分の中にある目や髪の描き方の標準は、きっとこんな感じなんだろう。