K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

無限睡眠編

全国的に大人気の某映画だけれど、私も来週あたりに時間が空けば観にいこうかと考えている。
ほとんど八割くらいのスクリーンを占拠しているようで、こんな現象かつて見たことがなかった。実際に数字として結果が出ているので、ちょっと一般大衆の勢いが怖いくらい。
そんな私は、心地よい秋の気候に無限の眠気を感じていた。

 

昨日まで連日、若干の睡眠不足を抱えながら身体を動かしてきた反動なのか、今日は予定していた時間にすっきりと目覚めることができなかった。
それだけなら珍しいことでもないのだけれど、寝坊をした末に、午後になっても眠いままというのは記憶にあまりないことで、非常に昼寝が捗る一日だった。
具体的に何かをしたという印象の残らないまま、気づけば日が暮れていて、存分に体力を回復できたような心地でいる。不思議と、時間を無駄にしたという感覚はない。睡眠は素晴らしいことだ。

それにしても、アラームをセットしていたり、物音が耳に入ったり、あるいは体勢が悪くて手足が痛くなったりして、たまに目を覚ますことはあった。その度に、もうこんな時間か、起きなければ……と一瞬だけ理性が働いたのだけれど、ことごとく睡眠欲が上回って思考能力を奪われてきた。
普段、覚醒状態から睡眠に落ちるまでにはそれなりに時間がかかるタイプだから、こういう継続的な睡眠モードにおける、即時入眠の感覚は慣れていなくて、なんというか非常に気持ちがいい。
薬でも盛られたのか、魔法にでもかけられたように、スッと意識が飛ぶ。以前、手術を受けた際の全身麻酔にも似たような感覚だ。
これを任意のタイミングで発動できるのなら、いったいどれだけ人生は楽になるのだろう。他の二大欲求は一定のところで満足感が生まれて欲望がストップするのに対して、このタイプの睡眠欲には際限がない。まぁ今のところは、基本的に望まない状況でしか発生しないものなので、意志が介入する余地なんてほとんどなさそうにも思える。


本来、今日やるべきだった事柄がいくつかあるのだけれど、まぁ残念ながら手付かずで困っている。
ただ、明日にもそのための時間を取っているから、二日かけようとしていた作業を効率的に半分の時間で達成すればいいだけの話で、実際に終わるかどうかはともかく、わりと元気を取り戻した今の状態なら、意外と進むのではないかと楽観視している。

どちらかと言えば、作業に追われてアニメが見られないことや、一応毎日やっているゲームの日課をこなせないことのほうが、残念感が強いかもしれない。
ソシャゲは、別に忘れたところで大した影響はないけれど、アニメは見ない分だけ溜まっていって、今後数週間にわたって影響を及ぼしかねない。私は倍速再生なんて絶対にしない主義なので、溜まった分だけ固定で、消化に必要な時間が増えていくのだ。
見ている本数が多いほど大変になるし、今期は面白い作品が多くて切るわけにはいかないから、これは幸せな悩みでもある。

最もアニメにハマっていて視聴本数が多かった高校生の頃は、睡眠時間を減らすなど生活の時間を犠牲にしていたからこそ成立していた。一応、授業中に意識を保てていたのは若いなりに体力があったからで、今では到底真似できない。
かつては週に20本でも問題なかったけれど、今では10本も見ていたら結構ギリギリで、しかし興味のある作品をすべて見ようとすると、どうしても超えてしまう。
アニメの取捨選択は昔から苦手だったし、きっと今後も苦手なままなのだろうなと、四半期ごとに実感させられる。