K's Graffiti

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有馬記念

今年の競馬を締めくくるレース、有馬記念
思えば、本格的に馬券を買うようになったのは、昨年の同レースからだった。

 

この一年で過去の名馬たちの映像をそれなりに見てきた。
中でも有馬は「引退レース」という印象が強く、年末ということもあって個人的には他のレースよりも特別な感じがしている。

昨年は、わからないなりに買った馬券が当たったので、今年もゲン担ぎではないけれど同じような買い方をしてみた。

ワイドのみ。
コントレイルが走ったレースのように、圧倒的に強いと思われる馬がいる場合は三連単や三連複を考えるけれど、今回の有馬はオッズの割に絞れず、どうやっても負ける気しかしなかった。
ワイドなら、多少は読みを外しても当たる確率が高いから、悪くないのではないか。
そう思い、六頭を絡めたフォーメーションで購入。なお、相当運がよくない限り収支+になることはないと気づいたのは、レースが始まる直前になってからだった。
まぁ1,200円なので、観戦料と考えればいい話だ。

前から注目していたワールドプレミアは残念ながら五着ということで、馬券には入らず。一応の本命だったフィエールマンは惜しくも三着……うーん、牝馬のほうが強い。
アーモンドアイが引退してなお、日本競馬を引っ張っていくのは牝馬なのか。来年、四歳になる牡馬たちには期待したいところ。

レースの内容自体は、菊花賞ジャパンカップでの興奮に比べると、思ったより普通という感想しか出てこなかった。スローペースで、最後の直線で抜け出た三頭の勝ちというオーソドックスな展開。このレースの主役は、はたして勝ったクロノジェネシスだったのだろうか。
競馬というのは、思い入れのある馬が走っていないと楽しさが半減するのかもしれない。

昨年との違いとして気づいたのは、競馬に対する見方の変化だ。
今回と同じく、というより今回よりも馬を知らなかった人間が、昨年の有馬記念ではそこそこ楽しむことができていたという事実(記憶)がある。理由を考えてみたら簡単な話で、初めて考えて買った馬券が当たるか否か、というレース展開になったからだった。何しろ、アーモンドアイもリスグラシューも買っていなかったのだ。サートゥルナーリアとワールドプレミアのワイドという、なぜその一点だけなのだろうと、今では疑問に思うような買い方だった。
一方で今年は、馬券には期待していなかった。外れてもいい。ただレースが見たい。大一番の舞台で戦う馬が見たい。そんな想いが一番にあった。
金がかかった時に独特の熱狂はまったく起こらなかったけれど、そして派手なレースではなかったけれど、今の私にはしっかりノルマを果たしたという感覚がある。来年も楽しみになった。

まぁしかし、サラキアには注目していなかったなぁ……270円のトリガミになってしまった。