K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

Day2

わかってはいたけれど、思ったようにいかないこの感じ……非常に懐かしいものがある。
教材に従って未知の知識を獲得するという構図は学生のそれと同じようなもので、もう一生経験することはないと思っていた脳の使い方が、ここにきて求められている。学生時代に教えられたことの多くは一度では覚えきれず、むしろ大半が抜けていき、試験などに備えて繰り返しの復習を行うことでようやく記憶に定着したものだった。
今回は知識だけでなく技術も関わってくるから、身体を動かすという意味では覚えやすい点もあるかもしれないが、やはり一朝一夕というわけにはいかず難しい。

 

昨日は空と樹木について学んだ。
今日はビルと、それまでの内容を使った一枚の絵、あとはパースを取り入れた草むらについて進めていった。次のステップは、学習してきた知識を活用して時間のかかる絵に取り組む内容になっているから、一日で終わるか、明後日までかかるか微妙なところだ。
他の講座にも興味が出てきたので、気分次第で切り替えつつやっていく形になるかもしれない。
まぁその場合は、一通り終わるまでに7日の制限は過ぎてしまうだろうが。

 

ビルといっても背景の一部、遠景用の描き方だったので、内容としては細部にこだわるというよりも、パッと見てビルやビル群だとわかるような構造物を目標とするイメージだ。
とはいえビルはビルなので、完成度を高めたいなら知識や経験が必要そうな印象を受ける。言われるがままに描いてみたものの、こんな感じでいいのだろうかと、細かい点が気になってしまう。逆に、もう少し大雑把にバランスを整えたほうがいいのだろうかと思うけれど、正解はわからないし、練習を重ねて感覚を掴むしかないような気もする。

ビル

空は昨日の成果物を流用した。
ううむ……やはり縮小すると、意外とそれっぽくなるような……どうだろう。

次に取り組んだ、空と樹木とビルといった要素を一枚にまとめるステップは、本来キャラクターを真ん中に置いた上で描くことが前提となっていたのだけれど、あいにく今回の課題に合った人物画が手元にないので、単なる背景だけで進めることにした。
資料に入っていたpsdファイルから拝借することもできたけれど、まぁ今回は背景だけでもいいだろうと思った次第だ。
それにしても、プロの完成品というのは恐ろしいほど緻密で、すげぇとしか言いようがない。仮に手順がわかったとしても実際に描こうと思ったら、きっとどこか抜け落ちてしまいそうなくらい複雑で、なんというか、時間をかけた積み重ねの結晶に他ならないのだろう。私も積み重ねていきたい。

空樹木ビル

そういえば、見本と比べて思ったのがキャンバスサイズが違うなぁということ。
私は特にこだわりがないので、とりあえずA4とかB5とか、ありがちな用紙サイズに設定してしまうのだけれど、例えばTwitterで流れてくるイラストは必ずしも同じ比率でないから、人それぞれで様々な基準があるのだろうか。
スマホで見ることを意識するなら、16:9や4:3は理に適っている。そうでもなく、中途半端な値になっているのは見栄えを意識して切り取ったからとか、そんな理由だろうか。

今日の最後の絵は、パースを学習して、それに沿って草むらの生えた道を描くというもの。
パース。頭で理解しようとするだけで最低でも数か月はかかりそうだけれど、ここでは便利なツールを使えばリアルに近い絵が描きやすくなるから使っていこう、みたいな話で、要するに描けるようになればなんでもいいという感じのやつだ。
とはいえ、パースの線を使っても表現力がなければ駄作になるしかなく、結局のところ慣れが必要だと思い知らされた。草もまともに描けないなんて……とは思うものの、普通は日常生活で草なんて描く機会がないのだからやっていることは他のモチーフと同じで、私はただの初心者なのだから上手く描けないのは当たり前の話なのだった。

草むら

じっくり描こうとすれば、もう少し出来はよくなるかもしれない。
ただ、今はどちらかと言えばより多くの知識を詰め込むこと、技術に触れることが優先で、いわば土壌に肥料を撒いて耕し始めた段階に過ぎないのだ。
一点にこだわるよりはとにかく進めていって、疑問が生じたら復習する。それで詰まったら、その時にまた他の方法を考えればいい。
まぁしかし、解説を聞きながら描き進めていこうとすると、あまりゆっくりしていられないというのが本当の事情だったりする。もちろん動画は止められるし戻せるし、何度見たっていいのだが、なるべくプロの速度というものに親しみを持っておきたいという、ちょっとした意気込みもあるのだ。