K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

お昼寝気持ちいい

四月に入り、新たに期待と不安に胸を膨らませた社会人が誕生したこの頃ではあるけれど、私は彼らを見ていると複雑な気持ちになる。
一応は人生の先輩という年齢ではあるから、エイプリルフールにTwitter上に氾濫していた新社会人に対するアドバイスには理解できる部分が多かった。けれど、私自身はもう普通には戻れないだろうし、相当に無理しないと普通に働く真似すらできないだろうなぁという想いが強い。

 

今日は久々に午前中から外出の予定があり、早起きしなければいけなかった。
早起きと言っても、かつて出勤するために強いられていた日の出前の起床ほどの人権を無視した早さではない。一般的には多くの人が出社しているかしていないか、くらいの時間帯に起きれば間に合うレベルで、だから昨晩も早寝に徹するということはなかった。
ただ、最近は満足するまでは起きないという生活を続けているから、決まった時間に布団から出なければならないというのは思っていたよりも負担が大きかったようで、目覚めたはいいが頭が重い感じがあって、それが日中はずっと抜けなかった。

用事は昼過ぎには終わったので、帰ってきてからの半日は自由だ。
先週末にかけて固まると見込まれていた契約の話は、今のところ特に連絡はないけれど、また忙しくなったのか知らないが後回しにされているのだろう。先方が抱えているプロジェクトの全容は知らないけれど、流石にもう少し余裕を確保したほうがいいと思う。
まぁ、もう不安がる必要がないことはわかっているので、この件に関してはしばらく待つしかない。
というわけで、昼食後に何をするか、選択肢が頭の中にずらりと並んだ。
アニメを見るか、絵を描くか、あるいはゲームかYouTubeか……昼寝をするか。
要するに、いつものように気まぐれに任せるしかなかったのだけれど、ここで猛烈に昼寝を選ぶのが魅力的に思えてきた。

昼寝というのもまた、いくつか種類がある。ちょっと頭を休めることを目的として、15分から30分程度だけ横になる昼寝。これは健康的で一般的にも推奨されていることなので、悪くはない。
一方で睡眠不足を補うために、目覚ましをセットせずに行方を身体に任せる昼寝。起きたら夜になっているかもしれないが、きっと満足感は前者と比べて桁違いだ。
慣れない早起きにストレスを感じていた私は、あまり深く悩むことなく後者を選んでしまった。

 

途中で何度か目が覚めたような気がするけれど、最終的に起き上がることに成功したのは20時を過ぎてからだった。やっぱりこうなったか。わかってはいた。後悔はない。さて、夕食の準備をしなければ。
足取りは軽い。不思議な感覚だ。
ぐっすりと昼寝……というよりも、もはや昨夜よりも長い睡眠時間だったのではないかと思われるくらいガッツリと眠ってしまったので、想定していた以上に頭はすっきりしている。
これから長い夜の時間に突入するというのに、身体はこれから活発な活動を始めようかという具合で、これはもう十中八九、昼夜逆転の生活リズムに陥ったと見て間違いない。
違和感なく完全に元に戻すには、少しずつ活動時間帯をズラしていくしかないだろう。週末まではかかりそうに思う。
やはり規則正しい生活なんて本質的に向いていないし、真っ当な社会人に戻ることはもうできないのだと確信した。

いい加減すぎる食生活と運動と生活リズムの果てに、私の寿命は着実に縮んでいるような気がしてならない。
遠い将来のことなんて考えたこともないし、考えても無駄だとは思っているけれど、若いうちに不摂生が祟って死んでしまうのはバカらしいので、もう少し生き方を改善したいなぁと思うだけ思っている。
まぁ当分、実践はできなさそうだ。