K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

とある声優への○○③

このシリーズ何か月ぶりなのだろう、と思って過去記事を検索してみたら、昨年6月29日以来……ということですっかり存在を忘れていたわけなのだけれど、今日はネタに困ったこともあり、ちょうど書いておきたいことがあったので久々に続きをば。
今回は、前田佳織里さんという声優について。

 

初めて名前を知ったのは2020年の春アニメ『珠詠』の主人公・武田詠深の演技から。
そうか、もう一年前になるのか。書いていて驚く時間の速さ。
当時はそれほど意識することはなかったけれど、アニメを見ていて非常に特徴的だなと思ったので、最終回を迎える頃までにはすっかり声を覚えることに成功していた。他の作品で名前を見かけることがあれば、ちょっと注目してみようかなとも思ったのだ。

余談だが、Wikiで出演作を確認してみたらSAOのセルカ役であったことを知り、そういえばそんな声だったなぁと朧気な記憶を引っ張り出すことになる。名前を覚えたのは2020年だったけれど、実は初めて声を聞いたのは2018年だったという……いや、あの時も気になってEDクレジットで名前を確認していたはずなのだが、なぜ覚えていなかったのか。
意外と、声優に注目するタイミングというのは自分の感性次第なところがあるので、実際にはそのずっと前から聞き馴染んでいたということが珍しくない。

さて、彼女の声の何が特徴的かと言えば、感覚的なものなので言葉で説明するのは大変に難しいのだけれど、一つ挙げるとするなら、とても聞き取りやすい発声であることかなと思っている。
まぁプロの声優なので、聞き取りにくいなんてことはあまりないとは思うのだが、それにしても声がスッと耳に、頭に入ってくるのだ。あの声は私の鼓膜を響かせるのが上手い。
自分の中にあるヒロインというものから連想されるイメージの一つにピタリと当てはまるような声質で、品があると言ってもいいかもしれないが、とにかく聞けば聞くほど好きになってしまう声なのだ。
主張が強すぎず、けれど確かな芯を秘めている強かさを感じさせる声。これは、ひょっとすると数年以内に若手声優界のトップクラスに躍進するのではないか、などと密かに思っている。

実際に私が明らかに意識するようになったのは、『珠詠』以降の作品で目立つ機会が増えてきてからだ。
昨秋は『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の桜坂しずく、今年に入ってからは『ウマ娘 プリティーダービー』のナイスネイチャ、この二つの役は無視することのできない代表的キャラクターで、一気に前田氏の知名度を上げた感がある。
どちらも今後の展開、新規ボイスが期待できる作品・キャラクターなので、よりいっそう注目が集まると聞ける機会が増えて私は幸せになれるはず。みんなもっと彼女の魅力に気づいてくれ、という想いが少しある。
さっそく今期のアニメ『戦闘員、派遣します!』に登場していて、第1話では何やらとんでもない台詞もあったので、ファンは必見と言ったところではないだろうか(なおアニメの内容は……)。

 

例によって、声優の性格やプライベート事情にはとんと興味のない私ではあるが、前田さんに関しては珍しくTwitterやラジオを追っている。
まぁ熱のある今だからこそ、という感じではあるけれど、Twitterに上がっている写真はどれもとてもかわいらしい。個人的なお気に入りはネイチャのウマ耳を着けた姿で、ふわっとしたツインテール2.5次元感が非常によい。

ラジオは他の声優との絡みがあり、アニメやゲームの演技だけでは聞くことのできない素が混じったような声を聞ける貴重な機会ということもあって、作業用BGMにちょうどいいかなと思った。
まぁラジオに対してこういう言い方をするのは当たり前感が強くて何を言っているんだという話だけれど、私は何かに集中している時には音声が素通りしやすい特性を持っているので、そういう状況においてもしっかりと認識を促してくれる聞き取りやすい声というのは、なかなかに貴重なのだ。
今後の活躍に期待したい。

 

というわけで、声優に対する想いを語るシリーズは今回で第3回となるが、今後もゆるりと気が向いた時に書いていけたらいいかなと思っている。
しかし正直なところ、一つの記事としてそれなりの文章量を費やせる声優なんてあまりいないので、次回はまた来年ということになるかもしれない。