K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

献血への興味

コミケが実は輸血在庫の供給に大きく貢献していた、というような記事を最近いくつか目にしたのだけれど、こういう情勢下でそれ以外の献血機会も大幅に減少していると思われるので、実際O型を筆頭にかなり逼迫している状況らしい。
社会貢献なんて、と個人主義的な考えを抱きがちな私ではあるが、幼い頃にはよく母親から献血の話を聞かされていた。お礼にヤクルトを貰ったとか、血を抜く様子が面白かったとか……私自身も健康診断の採血が嫌いではないので、そのうち機会があればやってみよう、などと思っていたのだ。
残念ながら、現実には不可能なわけだけれど。

 

条件に当てはまる海外渡航歴だとか、持病だとか、そういうのは一切ない。そして、恥ずかしながら恋愛経験皆無で性的パートナーを求めることもしない異常者なので、性病の可能性もない。
単純な話で、体重が足りないのだ。

献血を実施するにあたって定められている体重の基準は、最もポピュラーな全血400mLが男女ともに50kg以上、全血200mLおよび成分採血が男性45kg以上・女性40kg以上となっており、これは健康を守るために設定されている基準ではあるが、まぁ標準的な体型の人間にとってはほとんど考慮する必要はない項目と思われる。
どちらかと言えば、意識されるのは前回の採血からの間隔とか、年間総採血量や採血回数といったところだろう。

それでは私の体型や体重がどうなっているかと言えば、過去の日記で何度も書いている通り、いずれの体重基準も満たせないくらいに痩せている。数年前と比較すると3~4kg程度の減少があるから、コロナ騒ぎの前であれば成分採血は可能だったのかもしれない。
実際の数字は、今の環境に体重計がないので実家に帰らないと計測できないのだけれど、正月時点ではBMIが15.6付近となっていた。これは圧倒的に痩せすぎの水準であり、おそらく誰から見ても第一印象は非常に細身、ちゃんと食べているのか心配されるレベルの不健康体と言ってもいい。
実際問題、しっかり食べているとは言えないのだが、けれど食べすぎても腹を壊して上手く吸収できなくなるという困った体質なので、定期的な運動による筋力アップくらいしか体重増加が見込めないのが長年の悩みどころだ。
そして筋トレは続いた試しがないので、もはや健康的な標準体型になることは諦めている。しかし最近は流石に自分でも軽くなりすぎているような気がするから、何かこう、引きこもり生活を脱する契機があればいいのだが……体質的な問題は解決するのがとても難しい。

そんなわけで、興味はあるものの資格を得られない人生なわけだ。虚しい。
この半年間で食生活が大きく変わったという実感はないから、正月と比べて増加しているということはないだろうし、運動不足による筋肉量の減少を加えるなら、ますます痩せてしまっていると考えるほうが自然だろう。

少し前に、免許の更新に試験場まで行った際にも、献血の協力を促す人がいたので申し訳ない気分になった。「ご協力お願いします」に対して、軽く頭を下げて素通りするしかない。
いやいや、実は体重が足りないんですよ。決して拒否しているわけではなくて、むしろ私のほうが拒絶される立場にあるわけで。なんてね。溜め息が出る。