K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

模様替え

模様替えと言っていいものか微妙なところだけれど、家具の配置を変更した。
例によって計画性はなく、これは咄嗟の思いつきによる行動で、だから後悔半分、期待半分というのが今の心境だ。
なぜ後悔かというと、何しろ動かしたのがベッドで、狭い室内の中で無理やり回転させたものだから、身体にかかる負担は今年に入って一番というレベルだったのだ。腰へのダメージが大きそうなので、明日以降に腰痛に悩まされそうで少し怖い。

 

ベッドの配置を変更した理由は、一つしかない。自室のレイアウトに大して関心のない私が、気分転換を目的として体力を使うわけがなく、やむを得ない事情があったからこそ動いたのだ。
昨年から唯一の悩みの種である深夜における隣人の騒音……人によっては騒音と判定しない程度のものかもしれけれど、神経質な私にとっては苦痛そのもので、何度か管理会社に訴えてきてはいるものの、いまだに改善が見られていない。
運の悪いことに、室内の構造的に、隣人が音を立てる方向がこちら側になりやすく、そして私のベッドはそちらが頭になるように配置されている。だからこれまで、ちょっとした物音さえ拾ってしまっていた。
まぁ配置したのは自分なので「されている」はおかしいかもしれないけれど、越してきた時には隣人の人間性なんてものは知る由もなかったわけで、これは事故みたいなものなのだ。

数か月前に数週間ほど、枕を逆向きにして寝るようにしたことがあった。当然、理由は騒音回避のためだ。
もちろん、向きを変えて壁からの距離が出来たからといって、音がまったく聞こえなくなるわけではない。足音や扉の開閉音は響いてくるし、イヤホンを使うことを知らない隣人が発する垂れ流し音声は、当たり前のように静寂の室内を飛び回る。
けれど、明らかに睡眠の質は向上していた。効果がないわけではなかったのだ。
しかしながら、向きを逆にしているということは、頭の方向に少し進んでいけば落下してしまうことを意味する。寝ている最中に枕を落として目覚めるということが、何度かあった。
結局、それはそれで面倒ということで、そのうち騒音の頻度が減ることを願って元に戻したわけだが……実際にはむしろ悪化している気がするほど、最近はひどく音に苦しんでいる。
もう我慢の限界ということで、だったらベッドを反対向きにしてやればいい、と思い立ったわけだ。

さて、なんとか方向転換させることに成功したベッドだけれど、思いつきの行動にしては、なかなかの難易度だった。
まず、痩せ細った身体にとって相対的に物凄く重いベッドは、単独の力で容易に動かせるものではなかった。片側に手をかけて、少しずつ力を加えながら、数センチだけ位置をズラしていく。
反対側に回り、ベッドや床を破損させないようにバランスを取りながら、また数センチ動かしていく。
ベッドの左右を行ったり来たりしながら、およそ一時間弱、腕の力も弱ってきて、腰に大きなストレスを感じてきて、ようやく反転させることができた。
やはり肉体労働は根本的に合っていない。体力がなさすぎて、面倒くさすぎて、心から嫌な気分になる。
隣人というヘイト対象がいなければ、絶対にこんな行動を起こすことはなかったのだから、無意識の嫌がらせというのはこの世で最も忌むべき存在かもしれない。

まぁ、これで快適な睡眠ライフが取り戻せるというわけではないだろうけれど、多少は緩和されることがわかっているし、どうせ再び管理会社に訴えるのなら、こちらでやれる工夫はすべてやってからにしておきたいと思った次第だ。 
ちょっと前に用意した対策アイテムの耳栓は、耳の圧迫が気になって眠れないし、仮に眠れても質が悪いということで、定着しなかった。
畢竟するに、隣人に出ていってもらう以外には根本的な解決に至る術はないと思うので、早く就職でもして引っ越してもらいたいものだ。来年か再来年か不明なところが、結構つらい。


余談だが、隣の幼稚な低辺女子大生の新しい生態が判明した。
この一週間ほどのことなのだが、ほぼ毎日ということで、今後も続くかもしれないから困惑している。
夜中にガタガタと音を立てられるのはこれまで通りなのだが、どうやら風呂に入るようになったらしい。
これまでに入っていたかどうかは知らないけれど、少なくとも深夜に、ということはなかった。
だいたい2時過ぎから、3時半近くまで。非常に長風呂で、歌を歌っていることもある。壁が薄い建物で、外からの音が止む夜間においては、風呂場を使っている音もバッチリ響いてくるのだ。
これがまた、耳障りで仕方ない。どうしてこう、いっさいの躊躇いなく隣に響く物音を立てることができるのか。
その無神経で非常識な思考回路に対しては、もはや面と向かって話しても会話が成立しなさそうにも思える。

直接、文句を言いに赴くのは、やっぱり「なし」かな。