K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

MSの新作OS

???「10で最後と言ったな。あれは嘘だ」
……つまりはそういうことなのか。
一部Twitterを賑わせているWindowsの話題だけれど、私も今後はWindows10のアップデートが続けられていくものだと信じていたから、新しいOSの噂には驚いた。

 

ソースは不明だが、Windows11を示すスクリーンショットが出てきたとかで、この噂にどこまで信憑性があるのか今のところ定かではない。
まぁちょっと調べてみたところisoが流出した感じらしいので、デマではない気がしているというか、見れば見るほど現実味が出てきてすっかりその気になってしまう。

OSが変わることの面倒くささと言えば、複数世代にわたってWindowsを使ってきている人間にとっては考えるまでもない現象で、たとえば愛用しているソフトウェアが正常に動かなくなったり、要求されるスペックが上がってPCそのものを買い換える必要が出てきたりする。
旧OSからWin10への変更に関しては無料アップデートがあったので、今回も同様の措置はあると思われるけれど、それにしても使い慣れたOSのサポートが数年後には終了してしまうというのは、精神衛生的にあまり好ましいとは言えない。

ただ個人的なレベルで言えば、大きな問題は感じていない。
PCスペックには余裕があるし、SSDの容量は不安しかないけれど増設すれば済むはずだから、まぁ困るとしたらソフトウェア関連の不具合くらいのものだろう。
どうせリリースから一年くらいは様子見をするつもりなので、無料アップデートの期限までには各種最新版が出揃う可能性は低くない。

一方で企業として考えるなら、担当者は大変だろう。
Win10が最後のつもりで、今後は定期的な更新をかけていればOKだったはずなのに、またOSを入れ替えなければならないなんて……会社が所有している全PCが対象となると、その作業量は膨大だ。
私も以前、そのような仕事をしていたことがあるから、多少は気持ちがわかる。普段の更新作業すら時間的な負担から後回しにしがちなのに、OSの切り替えなんて一台あたり数時間は要する可能性が高いわけで、まさに「余計な仕事」でしかない。しかし、無視していたらサポートが切れてセキュリティ的な問題が避けられないから、これはもうストレス以外の何物でもない。

Win8.1は2018年にサポートが切れて、多くの人が慣れ親しんだであろうWin7の延長サポートも昨年に切れているから、今やWin10というのは世界的なものだ。
VistaWin8での失敗を経て、まだ使いづらいところがないわけではないけれど、それなりの形で普及したOSの到達点とも言えるWin10だからこそ、「最後」という言葉にも納得感があったように思う。
それが、実は最後ではなかったという。しかも過去の例に従うなら、有能OSの次には無能OSが待っているわけで……情報が足りない現時点では不安しかない。


技術は日々進歩していく。それを使う人々の感覚も変化していき、より高度な機能を求める流れが生まれるのは当然のことだ。
既にPCは人類に必須のアイテムとなっているから、その中核であるOSの質というのは、人類の生産性を左右すると言っても過言ではないのではないだろうか。自然に発生する需要に合わせて、より高度な開発を進めるというのは、別におかしなことではない。
だから、もし不断に変化する世の中にOSが対応できるのだとしたら、たとえ前言撤回になるのだとしても、これは素直に受け入れるべき問題なのかもしれない。

まぁ作る側も使う側も適切な「対応」が非常に難しいわけで、成功と失敗の確率が半々だから不満が出ているわけだけれど……きっぱりと変化を諦めてしまったら、その瞬間に歩みは止まってしまうのだ。これまで世界を牽引してきた大企業だからこそ、そうした流れに逆らうことはできなかったのかもしれない。
個人的には前向きに、好意的に様子を眺めていきたいと思っている。