K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

地味に暑い

九月になった瞬間からすっかり秋模様という感じがしていたが、先週の梅雨のような期間を経て、どうやら残暑の季節に入ったらしい。
夏の最後の輝きとも言えるかもしれないが、猛烈に暑いわけでもなく、けれど快適なほど涼しいわけでもなく、なんだか微妙な気温に感じる。

 

デスクトップPCを稼働させていると室温が数℃上昇するせいか、日中は冷房を切っていると汗ばむくらいには暑くなるし、夜も日によっては悩ましい。
部屋の構造が夜風を活用しにくいため、今月中はまだまだエアコンの使用機会が多いことだろう。

来月になれば急速に季節は冬に近づいていき、一気に肌寒さを実感する日が増すはずだ。
昨年もそうだったような気がする。快適な秋という季節を楽しむことができたのは十月の中旬頃までで、下旬からは身体を震わせるか、暖房に頼らなければならなくなる。
思えば、四月と十月の二か月(あるいは四月五月と九月十月の四か月)を除けば、たいていはエアコンの世話になっている。
四季とは言うが実質的には二季+中間期であって、特に近年はその傾向が強くなっているように思う。

人間の記憶は曖昧だから、自分が幼かったころに経験していた季節ごとの気温を正確に思い出すことは難しい。
小学生の時なんて重いランドセルを背負いながら、夏は猛暑の中を登下校していたわけだが、小さな身体でよく倒れなかったものだと感心する。
しかし、凄く暑くて大変だったという記憶はあるのだが、はたして今と比べてみてどれほどの「猛暑」であったのか、知る術はない。
暑かったはずの過去でさえ、現代の夏にはまったく及ばないのだとしたら、最近の小学生は大変だと思う。

ただ、夏が暑くて冬が寒くて、春と秋は短いなんていう話は、随分と前から聞いていたような気もするのだ。
もちろん百年前や五十年などと比較したら、それは社会構造や世の中の環境そのものが異なるから、それぞれ主観的な印象が違っていて当然なのだが、十年や二十年や三十年で、そんなに大きく変わるものだろうか、という疑念はある。
統計データを使って比べてみたら一定の結論が出そうではあるけれど、計測された機械的な気温と実質的な体感気温には誤差があるということを考慮すると、一概には言えない部分が結構あるだろう。

まぁ季節とか気温とか、いくら考えたところでほとんど外出しない私にはあまり関係のない話なのだが……体脂肪が少なく痩せている私にとって、夏は比較的好ましい時季ではあったが、冬は暖房器具を駆使しても寒さから逃れられないため、本質的に苦手としている。
服装も軽装ではいられず洗濯物が増えるし、面倒が増えて仕方ない。
気温が低下することで、夏よりも集中力が増すというメリットはあるかもしれないが、それにしても秋の涼しい気候が最適であって、それ以上は暖房の熱風と足元の寒さに気を取られて却って逆効果という可能性もある。

エアコンによって取り除ける不快感が夏>冬である以上、どうやっても冬を好きになることはないし、電気代もバカにならないため、本当に十一月から三月くらいまで冬眠していたいくらいだ。