K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

寒すぎて

九月の後半から十月の前半にかけて、残暑を感じる日もあったけれど、なんとなく過ごしやすい気候だったように思う。これが、もうしばらく続いてくれたら……残念ながら、そんな思いは届かなかったようだ。
先週末あたりから寒気を感じるようになったわけだけれど、それを明確に肌で知ったのは日曜の夜だった。
ライブ会場からの帰り道、念のために厚着をしていったのが幸いしたものの、あの服を貫通するような冷気は冬に独特のもので、いつの間にか秋が終わりかけていることを思い知らされた。

 

何度も書いているように、私は極度の痩せ型であるため、体脂肪が少ない。椅子に座れば座面に骨が当たり短時間で尻が痛くなるし、横になっても骨が引っかかってどこかが痛む。
小顔でスレンダーではあるから、一見するとモデル体型なのだが、服を脱いだら骨が浮き出る貧相な肉体なので魅力的とは言えない。
体内の熱を放出するのに優れた身体だから、夏は普通の人よりも暑さを感じにくく、逆に冬は寒さに弱い。
すぐに手や足の先が冷たくなるし、冷気を感じると全身が活動を控えるような挙動をする。頭は冴えているのに、身体が動かない。冬は私にとって、非常に生きにくい季節なのだ。

まだ日中は気温が上がるため多少はマシという感じだけれど、太陽が沈んでから、特にメイン活動時間帯の深夜には厳しさを感じざるを得ない。
気づかぬうちに身体が震えている。指先のの感覚が鈍化して、細かい動きができなくなる。この日記だって、いつもより誤字脱字が増えてしまって苦労しながら書いているくらいだ。
食後はエネルギーが循環するから耐えられる気がするけれど、すっかり胃が空になっている早朝には、もう何もできなくなる。たとえ眠気がなくても、布団に向かう以外の選択肢が消えていく。
ガタガタと震えたまま昼まで我慢すれば、なんとか身体も動くようにはなるが、その頃には眠気が限界なので結局は力尽きる。
冬の寒い時季には、そもそも深夜に起きていることが難しいのだろう。
思えば、昨年も同様の結論に至ったような気がする。だからこそ、年末付近には規則正しい生活ができていたのかもしれない。

 

あまり外出しないから困らないだろう、などと思っていたけれど、冬は室内でも服の重ね着が必要だから困らないなんてことはない。
ただでさえ所持している服が少ないというのに、防寒に適した部屋着がほとんどない。昨年どうやって凌いでいたのか思い出せないが、新しく何着か冬用の服を購入しなければならないかもしれない。

暖房を利用すれば部分的に問題は解決される。ただ、そうすると部屋が乾燥して別の悩みが発生するし、電気代の高騰が予測されているから、頼りきりにするのには躊躇いがあるのだ。
根本的には着用している装備を整えたほうが好ましい。そう思ったので、近いうちに部屋着を買うことにした。

関係あるかわからないが、急な気温の変化に体調が影響を受けているようだ。
特に風邪気味ではないのだけれど、謎の頭痛が夕方から続いている。
水分が足りていないわけではないし、熱もない。ライブに行ってウイルスを貰ってしまった可能性はゼロではないけれど、昨今の感染状況や、いわゆる「フルチン」になった私のコンディションを考慮すると、過剰な心配であるような気もする。
単純に寝すぎなだけかもしれない。
とりあえず、生活習慣については少しずつ直していきながら、冬の間でも冬眠せず普通に活動できるような工夫を考えていきたいところだ。