K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生命を維持するために仕方なく

本当は一昨日の時点で買い出しに行こうと思っていたのに、気温とか天候とか、睡眠と生活リズムの狂いとか、適当な理由を付けて後回しにしてしまっていた。
今日こそは、と昨日は考えていのだが残念ながら身体が動かず、もう冷蔵庫には食べ物や飲み物がほとんどないというのに、怠けてしまう失態を犯す。
今日は起きてから何を口にすればいいのか困るくらいで、かろうじて栄養を摂取してから、どうにか重い腰を上げることに成功した。

 

外に出たくないから一度に買い込む量は多いのだけれど、そもそも力不足で大量に持って帰ることができないから、せいぜい一週間程度というのが現実的なラインだ。
前回の買い出しは先週の木曜日だったから、もともと冷凍庫にあった食材を活用してギリギリのところ、という感じだった。
食事が生活の中心にない人格なので、多少は抜いても問題はない……とはいえ普段から不足気味だから、いつか倒れても不思議ではないだろう。

外は冬の寒さで、流石に夜間の冷気が厳しく暖房を稼働させることになった。我慢できないわけではないけれど、寒さに震える苦痛と多少の電気代を天秤にかけたら、これは支払うべきコストだと思ったのだ。
ただでさえエネルギー不足なのに、震えることで余計に熱を消費してしまっては、ますます痩せの傾向が加速しかねない。

夕方、雨音が聞こえてきて気分は落ち込んだ。せっかく動く気力を捻り出しているというのに、ここにきて世界は逆境を強いてくる。
時間に融通の利く生き方を選択しているはずなのに、どうして雨の降っている日に、わざわざ買い出しに行かなければならないのか。
本来なら必要のない葛藤が自らの怠慢によって引き起こされている現実に、どうにも奇妙な矛盾を感じざるを得なかった。
自由でいるはずなのに、不意に不自由を突きつけられる。自己管理を徹底して、ようやく手に入れられる貴重なものを、私は手中にあると勘違いしていたのかもしれない。
これは素直に、今後に活かすべき反省点だ。

雨の日に特有の、惣菜コーナーに余りまくった弁当の類いに目を通して、割引のシールが貼られた商品をカゴに入れる。
消費期限は今夜だけれど、明日の昼に食べる用に二種類を買うことにした。比較的クオリティの高い食べ物は私にとって週一の大事なアイテムではあるけれど、このところあまりにも健康を度外視しているから、たまには「贅沢」をしてもいいだろう。
なんとも質素すぎて、普通の人間は決して真似ができないだろうなぁと、またしても思ってしまう。

 

さて、相変わらず好き勝手に寝まくっているおかげで睡眠不足からは解放されて、久々に外出したことで身体に元気が戻ってきたような気がする。
体調は数日前よりも好転していて、眠気に意識を持っていかれない限りは、それなりに様々なことに対してモチベーションを見出だせそうな兆候を感じる。