K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

天皇賞(秋)2021予想

いよいよ目前に迫った今年の大一番、秋の天皇賞だけれど、豪華メンバーが揃っていて見るのが楽しみな反面、馬券的には難しさというか、悩ましさのようなものを感じずにはいられない。
昨年のジャパンカップと似たような形になるだろうか、いわゆる「三強」を形成していて、多くの注目は三頭の動向や強さの比較などに集まっている。
三強で決着すれば、それはそれで名レースとして盛り上がるとは思うものの、馬券に旨味がない。誰かが飛んだら美味しくなるけれとど、今度は当てるのが困難になって期待値はどうかといったところ。
当たり前の話だが、金銭的な余裕や大きな自信がない限りは、賭けすぎるのは禁物だ。

 

今回のポイントは、注目の三頭がそれぞれ異なる臨戦過程を踏んでいるところにある。
無敗の三冠馬コントレイルは道悪の大阪杯から半年以上の休養明けで、三歳牡馬トップと思われるエフフォーリアはハナ差で敗れたダービー以来、最強マイラーであるグランアレグリアは惜しくも二着の安田記念から……いずれも秋の初戦であるから前走の疲れなどは考える必要がないと思うが、走った距離は異なるし、おそらく適性も異なるものを持っているだろうからハッキリとしたことが言えないのが現状だ。
どの馬が一番強くて、本命に相応しいのか。それを客観的・相対的に判断する材料が、あまりにも少ない。

思うのだ。こういうレースは、好きな馬を買えばいい。それで負けても悔いは残らないし、買ったら至上の喜びに繋がるだろう。
そんなわけで、私の本命はずっと前からコントレイル一択となっている。

最近は血統的な傾向を勉強して予想材料にすることが増えてきたけれど、たとえば追い切り診断などができる目は、まだ持てていない。
そのため、どうしても予想に関しては他者の意見を取り入れざるを得ない部分があり、それが上手くいくこともあれば、的外れの場合もある。
天皇賞については判断材料がほとんどないこともあって、他者依存の追い切り評価を優先せざるを得ない点が不本意ではあるものの、結果的には自分で組み立てた買い目が大きく変動することはなさそうなので、今回は信じてみようと思うことにする。

今のところ、印は以下のように考えている。

◎コントレイル
エフフォーリア
▲グランアレグリア
△ポタジェ
☆ヒシイグアス
注カレンブーケドール

数日前の日記で書いた通り、馬の強さも必要ではあるが、基本的にリーディング上位騎手を買えば当たると思っている。
馬券内かはともかく、掲示板は手堅いだろう。
その中で、あとは適性や調子、枠順や騎手の判断によって生まれる結果を予測するだけだ。

コントレイルは私が好きだからというのもあるが、追い切りの評価が抜群に良く、また馬体重をダービー頃に合わせて調整するという話を聞いて、あのスペシャルウィークと重なるような印象を受けた。
コントレイルは不憫なことに、取り巻く環境や天候の影響などが悪い方向に噛み合ってしまい、年初の期待とは程遠い過程を踏んで現在に至っている。
「最弱」なんて単語がサジェストに出てくるのは、昨年に感動を貰った人間としては悲しいの一言に尽きるので、ここは存分に力を見せてもらいたいという想いが強いのだ。
スペシャルウィークも前走に負けたことで過小評価されていたけれど、秋天では実力を見せつけることができたわけで、ここは三冠馬の底力に期待したい。

エフフォーリアについては、実質的に二冠馬という考えがある。ギリギリでシャフリヤールに差されたとはいえ、普通なら勝っている展開だったから、ただの二着というわけではない。
特に強いと言われている今年の三歳世代の中でも最上位の実力を持っているわけだから、軽視することはできないだろう。
とはいえ、データ的に秋天は三歳に厳しいらしいから、一着もあれば飛ぶ可能性も否定はできないとも思っている。
先行したまま押し切る形が強力な古馬を相手に通用するのかどうか、大きな見どころだと思う。

グランアレグリアに関しては非常に判断が難しいところで、どちらかと言えばマイナス材料が多いように感じている。
Twitterや某掲示板、YouTubeのコメント欄などではコントレイル下げのグランアレグリア推しの人が無限に湧いているけれど、私はあまり信用していない。
不安視されている中距離という長さについては、十分に走れる能力があるとは思うが、五歳牝馬の秋はパフォーマンスが低下傾向にあるという情報や、喉の手術、追い切り評価が他の二頭に劣る点などを考慮すると、やや軸にはしづらい印象がある。
もし三強のうち一頭が飛ぶとしたら、という問題があれば、私はグランアレグリアと答えるだろう。
ルメールが怖いため切ることはできないが。

その他、ポタジェについては複勝率の安定感や、秋に不調の川田がそろそろ馬券に絡んでくるのではないか、といった可能性から軽視しきれない。
ヒシイグアスは単純に能力が高そうだから、オッズが付けば買いたい感じ。
レンブーケドールは適性と他のメンバーレベルから、もう少し長い距離のほうが好走しそうな感じがあるものの、やはり安定感はあるので悩ましい。連対は難しいにせよ、着狙いなら、といったところか。

ちなみに、考慮外のワールドプレミアは東京2000には不向きである気がしていて、しかも鞍上が弱く、追い切り評価も最悪なので、人気になるのは構わないが、まず来ないだろうという判断をしている。
これで三着に入ってきたら、もう馬を褒めるしかないだろう。
他に気になっているのはトーセンスーリヤで、ひょっとすると一発があるかもしれない……などと思っていたのだが、どうやら前走がGⅢの馬はデータ的に駄目らしく、また年齢的にも可能性が低いということで、買うとしても穴で一点狙いくらいのつもりだ。


去年のジャパンカップでも書いたけれど、わりと高い確率でガミるだろうから、今回は買いはするものの観戦料という考えで臨んだほうが、精神に優しいと思っている。
三連複は論外、ワイドも非常に安いだろうし、単勝複勝は好きではないので、点数少なめの三連単で軽く勝負する感じでいきたい。