K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

スコーピオ杯結果

ウマ娘の対人イベント「スコーピオ杯」の決勝戦が昨日11/28に行われた。
チャンピオンズミーティングが一年間で一周ということを考えると、ちょうど後半に入った今回の戦いだが、正直ここ数回のうちにレベルが格段に上がったと感じている。
課金や因子の強さは育成を少しばかり楽にする程度のもので、平均レベルの上昇に伴い本質的には運の良い人間が以前よりも勝ちやすくなった。必然的に、プレイ時間によるアドバンテージは失われつつある。
とてもとても、難しいゲームだ。

 

まずは画像にて、結果から。

結果①結果②

初の敗北を喫した。
今まで、平均的なプレイヤーを遥かに上回る熱量を注いできた自信はあるけれど、それなりにマッチングや乱数といった運要素に恵まれて、無敗でプラチナ六冠を手に入れることができていた。その継続記録が、ついに途絶えたことになる。
ふと思った。人生を捧げて育て、送り出していった馬が勝てずに戻ってくる競馬関係者の気持ちというのは、こういうものなのではないかと。もちろん、簡単に比べていいものではないのだろうが、期待をかけた強い馬が結果を残せないことの悔しさや虚しさといったものを、私はゲームを通じて疑似体験している。
昨日はコントレイルの引退レースに感動した。ただ、その感動に至るまでの過程には、無敗から丸一年の勝利なしという流れがあったのだ。今まさに、私はウマ娘において新たに向き合うべき課題を精神に突きつけられている。

自分で言うのもアレだが、ガチでやっている人間だから、それなりに敗因の分析はできる。
今回、勝つことができなかった原因は大きく分けて三つある。そしていずれも、自分の意思でどうにかなるものではなかった。

一つ目は、育成に時間を割けなかったことにある。
先日、日記で仄めかしていたけれど、先週のチャンミが始まった直後から急遽、予定が入った。時間的・肉体的に拘束が発生して、これまでにないほど育成をする余裕がなくなってしまったのだ。
もちろん、チャンミ開始前に完成個体が出来ていれば、これは理由とならない。しかし、過去の大会を振り返ってみると、いずれにおいても予選の結果から全体の傾向や不足している箇所を把握して、より勝ちやすいウマを作るという一連のプロセスが存在していた。
実際、ほとんど必ず、予選前から決勝までの間に一体は更新している。
残念ながら今回は、直前まで粘ることができなかった。勝てるかどうか明確な自信を持てないまま予選を走らせ、そのまま決勝に送り出す形となってしまったのだ。

二つ目は、乱数の判定に負け続けたことにある。
このゲームはステータスだけでなく、レース中のランダム要素で挙動が変化するシステムとなっている。賢さを上げることで優位に立ちやすくはなるけれど、所詮は乱数だ。スキルの発動や追い抜き判定など、賢さが低くても運が良ければ勝てるし、賢さが高くても運が悪ければ普通に負ける。
私は運に関して悲観的なのだが、事実なかなかステータス通りの挙動をしてくれないことが多かった。特に今回は予選の段階から、明らかに完全下位互換と言える相手にもレース中の判定で負けまくっていた印象が強く、ストレスの多い大会だったように思う。
そして決勝でも見事に、下振れを引いて不利な状況を作り出してしまった。こればかりは運次第なので、どうしようもない。わかってはいるけれど、手の届かないところで決まってしまうと心残りは強い。

三つ目は、脚質分布の影響力が高かったことにある。
以前から、逃げの挙動については一体と二体以上で大きく変わるということが明らかだったけれど、今回は先行も差しも、数が一つ変わるだけで勝ちパターンと負けパターンになる確率が大きく変化していたように感じる。
逃げが多い場合、先行が多い場合、差しが多い場合で、それぞれ強い脚質が異なっていた。自分で操作できるのは三体までだから、残りは相手との関係で変わってくる。これも乱数と同じように、運任せのガチャと言っていいだろう。

もちろん、これは今回に限らず全チャンミに言えることだが、マッチング相手が明らかに弱ければ、多少の乱数不利を受けたところで勝ち筋は消えない。
しかし、格上は当然ながら、同格や少し格下くらいの相手になると、勝敗を決定する要因としてランダム要素に委ねられる領域は大きくなる。
自分自身が全力を尽くせなかったこと、システムに嫌われたこと……などなど、あらゆる観点から、どうしようもない負けだったと納得するしかないのだろう。


以下、スコーピオ杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:水着マルゼンスキー

水着マルゼンスキー①水着マルゼンスキー②

全条件において出番があると言われる現状のオールマイティキャラクターである水マルは、今回も最上位のTierという位置付けだった。
本音を言えば、そろそろ休ませて別のキャラクターで勝利を狙いにいきたかったのだけれど、安定感を求めるなら採用せざるを得なかった。
結果的に負けてしまってはいるけれど、水マル不採用だったら決勝進出すら怪しかったかもしれない。それくらい、今回は乱数に負け続けていた。
能力的には上の下くらいはあるはずで、中盤スキルの数が若干のウィークポイントである以外は負けにくいはずなのだけれど、なぜかパワーも賢さもスキルも少ない相手に先頭を取られることが多発して、よくわからなくなってしまった。
それでも一番の勝率だから安定感はあり、決勝においても数値通りの働きをしてくれたら余裕で勝てていたはずだったのだが、残念ながらやる気を見せてくれなかった。


二枠目:マヤノトップガン

マヤノトップガン①マヤノトップガン②

理論上は最強格だが、成長率の関係で強くするのが難しいキャラクターとされている。
本当はセイウンスカイのほうが良かったかもしれないのだが、育てる時間が取れなかったため育成初期に作った妥協個体を使い続けることになった。
賢さの低さ以外は悪くないため、乱数判定に勝てば固有を発動して飛んでいく。現実には、運に恵まれないため難しかったけれど。
単騎逃げになるのを回避したり、水マルが競り負けた場合に勝ち筋を残せたり、安定感を目指す構成として悪い選択ではなかったように思う。
ただただ、ウマの能力を活かしてやれるほどの運量がなかったのだ。残念でならない。

 

三枠目:秋ゴールドシチー

秋ゴールドシチー先行①秋ゴールドシチー先行②

秋ゴールドシチー差し①秋ゴールドシチー差し②

チャンミ特効のようなキャラクターにすら思える、有効地点で固有が発動すれば最強と言ってもいいキャラクターだ。
本質的にはマヤノと同じ固有スキルではあるが、順位条件が異なり発動させやすい。ただ、最後まで先行にするか差しにするか迷うところではあった。
先行の場合、順位的な安定感は出る。ただ、大半は自分や相手の水マルを差しきれず、悪く言うと「何もしていない」のだ。
差しの場合、固有の発動が安定しない欠点はあるものの、発動さえすれば高確率で逃げを差せる。
悩ましかった。安定感は水マルに任せ、強力な役割を持たせようとしたら後者しかない。しかし……あまり突き詰める猶予なんてなかった。出先で、片手間にエントリーしなくてはならない。結局、最後に走らせた差しタイプを使うことになった。


決勝レースは、逃げ4先行1差し4という脚質分布だった。
編成は、一人が水マル・セイちゃん・タイキ、もう一人がグラス・ゴルシ・ネイチャ、という感じで前と後ろに偏る形になった。
前者のほうがガチで勝ちにきている、よく予選でも見る編成だったが、能力的には私のウマよりも下だったから、心配するべきはスキルの不発と道中のランダム判定……結果的に懸念が的中したわけで、どうしようもなかった。

レース展開は、逃げ4が地固め発動により序盤から激しく競り合うことになった。
高い自分の二人が相手よりもパワーが高かったので有利に進められる気配があったものの、なぜか序盤終わりから中盤の入り口あたりの追い抜き判定で下振れを引き続け、特に水マルがズルズルと後退していった。二番手ならまだ中盤の判定で抜き返せる可能性があったのだが、一気に4位まで下がってしまうと勝ち目が薄くなる。
じゃじゃウマ娘が発動した時点で、ほとんど水マルで勝つのは厳しく見えて、他の二人に託すしかなくなった。
マヤノもシチーも、スキルを発動するには最終コーナーで競り合う必要がある。これも運次第だが、決勝ではどちらも位置取りが悪かった。スキルは発動しない。
水マルはグッChuで2位に上がっていたが、マヤノ以外の逃げは先頭を取れなかった時点で勝てない。相手のタイキが3位で固有を発動している。終盤に入る前に、ほとんど負けを悟った。

終盤、ネイチャの八方にらみが入ったため、タイキは最後に歩いていた。水マルは差されてから抜きかえしたけれど、もちろん相手の水マルには届かない。
マヤノもシチーも、最後はただ回ってきただけ。やりたいことが、何もかもできなかった。運の悪さによって、あらゆる勝ち筋が潰された。

結果論ではあるけれど、もしかしたらシチーを差しではなく先行で出していたら、マヤノと競り合ってスキルの発動が見られたかもしれない。相手の水マルはアンスキ不発で、自分の水マルとの差は1/2バ身だったから、ギリギリ勝てていたような気がする。
あるいはデバフを採用していたら、独占力や逃げためらいで勝てていた。
タラレバを言っても仕方ないけれど、勝つための選択がことごとく裏目に出たから、本当に意味がわからない。
負けは負けだが、負けたような気がしないのだ。

予選勝率は80戦67勝の83.75%という結果で、タウラス杯に次ぐ悪さとなった。
特にラウンド2初日は8敗したのだが、負け方が決勝と似ていて格上はほとんどおらず、運負けのオンパレードという印象が残っている。
それだけ安定させるのが難しいチャンミだったと言えるのかもしれないが、それにしても恵まれなかった。

最後に、決勝のメンバーを練習パートナーに登録して走らせてみた。
10戦やって8勝2敗。水マル6勝、マヤノとシチーが1勝ずつ。2敗は相手の水マルだ。
要するにこれは、たまたま運悪く2割の負けを決勝という舞台で引いたに過ぎないわけだ。納得いくわけがない。強いて言うなら、運が悪いのが悪い。それだけのことだった。

これまで、運に救われて拾った勝ちもあったことだろう。ただ、流石に今回は下振れが酷かったので、いつものイメージで同じようにやれば次は勝てると思っている。
マッチングガチャ、脚質ガチャ、スキル発動ガチャ、追い抜き判定ガチャ、など数多くの運要素を突発する必要はあるけれど、期待値から言えば負ける可能性は低いのだから。
それにしても今後も含めて全チャンミでプラチナが取れる人間は、努力も大きいが運が良すぎる。羨ましいな。

もう発表されたが、次回「サジタリウス杯」は有馬記念、ということで条件はライブラ杯と似ている。
ただ、新しいウマやサポカの追加で環境変化はあるだろうから、使い回しをするわけにはいかないだろう。頑張りたい。