K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

ゲーム内におけるコミュニケーション

かなり前にも書いたテーマではあるが、本日ちょっとした出来事があったので、今の考えを残しておこうと思う。
何が言いたいかというと、私がコミュ障すぎてゲーム空間で他人と関わることが苦手という話だ。特にボイスチャットなどが強く要求されるゲームは相性が最悪で、基本的にはソロゲーしか遊べない。
仮に協力プレイが前提のゲームをやることがあったとしても、ほとんどソロプレイで満足してしまう。

 

流行りのゲームの中では、APEXはその典型と言えるが、私には誰かと一緒に遊ぶ選択肢が存在しないため、今のところ無闇に始めることはなく距離を置くことに成功している。
これだけ流行っているのだから、もちろん面白いのは理解している。配信者が熱中しているのを何度も見てきたし、まったくの無関心というわけではない。
ただ、あの手のゲームは下手にハマると時間を無限に吸われてしまうから、本格的に取り組む気がないのであれば触れないのが吉というものだ。

いわゆるソシャゲにおいても、最近では他者とのコミュニケーション、協力プレイが求められることは珍しくない。
たとえばプリコネのクランバトルや、グラブルの古戦場など、一人では成立しない遊び方がゲーム内における一大コンテンツとして提供されている。
まぁ私はやったことがないので、プレイヤー同士の具体的なやり取りは知らないわけだが、聞いている限りでは果てしなく面倒くさそうだというイメージが強い。

思えば、PSP時代にハマったモンハンはソロで大半の集会所クエストをクリアしていたし、3人までチームを組めるWoTというゲームでは誰ともフレンドになることも関わることもなく一人で研鑽し続けた。
本質的に人付き合いが苦手……というよりは、ただ単に他人との関わりに時間と労力を奪われるのが嫌いなだけで、必要性が生じれば動けないということはないのだが、とにかく行動において他者の意思が介入する状況に強烈なストレスを覚えるのが、私という人間なのだ。

 

今年、最もプレイ時間の長いウマ娘というゲームにおいても、サークルというコミュニティ要素が存在する。
初めは嫌悪感を抱いていたけれど、実際のところ、これは特別に何かをするというものではなく、とりあえず所属しておけば月初に報酬が貰えるというシステムだったため、とても助かった。
サークルメンバーが稼いだファン数の合計でランクが決定され、それに応じて報酬が決まる。自分のプレイ頻度に合ったクラスのサークルに入っておけば、コミュニケーションなんて求められないし、入り得のシステムだ。
ただ、サークルによって、目指すランクによっては、ノルマというものがある。私の場合、普通に遊んでいて月に7,000万から1億程度は稼げてしまうのだが、プレイスタイルは人それぞれなのでファン数の稼ぎやすさは個人差が大きい。月末にノルマ未達の人間は除名されるし、ファン数を管理しているサークル主がモチベーションを失えばサークルは崩壊する。

今朝方、どうやら所属していたサークルが解散したらしかった。サークルに入ったら、懐かしいサークル検索画面が表示される。
そういえば、昨夜にチェックした段階で、確かにサークル主がノルマを達成できていなかったのを覚えている。他のメンバーが頑張っていたため、目標ランクには余裕で到達できていたものの、もう今月は真面目に取り組めないということなのだろう。
まぁ解散のタイミングが報酬確定後だったから、文句を言う筋合いはない。初夏より世話になったところで、そこそこ思い入れがあったから残念ではあるけれど、今もペースを落とさず延々と続けている人は、私を含めどこか頭がおかしいのだと思う。

さて、こうなれば新たなサークルを探さなければならない。ウマ用のTwitterアカウントから、勧誘待ちの旨をツイートして、しばらく待つ。
驚いたことに、たった数分の間に複数人から誘いがあった。一応、稼げる目安と目標ランクを記していたから、求める条件に合致したところからの誘いばかりではあったが、細かい部分に個性が見て取れた。
大きく分けると、ノルマの数字、チェックのタイミング、投げる靴の種類、Discordの使用有無、活動レベル、といったところだろう。

それなりに無理せず稼げるとはいえ、ノルマが1億を超えてくると私も自信を持って誘いに乗るわけにはいかなかった。別にSは狙っていない。A+で十分なのだ。要求値が高すぎるサークルには丁重に断りを入れた。
ノルマが問題にならなくなると、他は大差がないように見える。マイペースに遊びたいという考えがあるけれど、毎日やっているのだから中間の足切りに引っかかることはないと思うし、投げる靴は正直なんでもいい。
違いがあるとすれば、サークル員同士の関わりがどれだけ密接なものか、という観点だった。

私はまだ若い。若いとは思いたいけれど、物心ついたときにはスマホが普及していたような世代ではない。
上に書いたようにネット上のコミュニケーションが不得手なのもあって、ツールを使いこなすタイプの人間ではないという自覚がある。
そういうわけで、私はDiscordのことがよくわからない。一人で弄ってみて理解に努めたから、まったく使えないというわけではないけれど、常用しているわけではないのだ。いきなりDiscord必須と言われても、すんなり対応するのは心理的に困難だと感じている。
勧誘文句の中には、Discord上のコミュニケーションを要求しているものが何件もあった。他の条件が魅力的であっても、この一点のみで優先度は下がる。
結果的に選んだのは、外部ツールなし、無言OKという、先月まで在籍していたところと同じようなサークルになった。

他人との関わりこそが楽しみの軸である、ゲームの醍醐味である、という私とは対極の人間も世の中にはたくさんいることだろう。
決して交わらない存在だ。根本的な考え方を相互に共感することはできない。
両極端だと思う。この日記を首肯しながら読める人もいれば、何か別の生き物を見るように奇怪な目線で読む人もいる。
ちなみに、否定的な立場で書いてきたものの、私はどんな環境でも積極的にコミュニケーションを取れる人間のほうが、あらゆる意味で、人間としても社会的存在としても、圧倒的に有利だと思っている。しかし、思ったところで根っこの性格は変わらないのだ。