K's Graffiti

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ホープフルステークス2021予想

いつもは枠順が発表されてから予想を書くことにしているのだが、明日は有馬記念の回顧になるだろうし、月曜には他の日記を書くつもりなので、少し早いが考えてみることにする。
ホープフルステークスと聞いて思い返すのは二年前のレースで、それは私が初めてコントレイルの走りを見た時だった。翌年のクラシックを楽しむにあたって本命にしたくなる一頭が見つかるかもしれない……そんな期待感に溢れるレースだと思っている。

 

ざっと過去数年の結果を見てみて感じたのは、わりと手堅い決着が多いということだ。
1番人気の勝率が非常に高く、馬券に絡む他の馬も上位人気馬が多い。それだけ、この時期に評価されている馬というのはポテンシャルが高く、評価が結果に結びつきやすいということなのかもしれない。

クラシックレースにも言えることだが、特に2歳の馬というのは血統的な傾向や適性を考えるよりも、本質的な競走能力そのものに注目したほうが良い気がしている。
マイラーであっても能力があれば中距離や長距離を走ってしまうし、環境要因などが噛み合っても実力不足なら1着は取れない。
まぁGⅠに出走している時点である程度の力は保証されているはずだから、絶対的に劣る馬というのは判断しづらいところがあるかもしれないけれど、基本的には人気馬から検討していけば大外れすることはないだろう。

私が気になっているのは、現時点ではオニャンコポンだ。
面白い名前に聞こえるけれど、意味としては「偉大な者」を指すらしく、西アフリカの神なのだとか。ふと「偉大な王」シャフリヤールを思い出して、これは悪くない名前だと感じた。
また、個人的に好きな馬の一頭であるエイシンフラッシュ、その産駒初のGⅠ勝利に期待したい気持ちもある。
データが少ないうちは、直感的に強いと思った馬を買いたい。そんな私の印は以下のようになった。

◎オニャンコポン
ジャスティンパレス
▲キラーアビリティ
コマンドライン

想定1番人気のコマンドラインだが、実は過去のレースは新馬戦から見ていた。確かに勝ってはいるものの、圧倒的に強いかと言われれば、私の目には微妙に映ったのだ。まぁ節穴かもしれない。
これは好みの問題だが、強い牡馬、特にディープインパクト産駒となると、あまり大きすぎないほうが走るのではないかと思っている。具体的には450kgから480kgくらいが理想だ。コマンドラインは重すぎる。
ディープ自体が非常に素軽い飛ぶような走りを見せていたこともあって、スピード能力の継承を考えると、馬格タイプの馬はあまり好きではないのだ。

ジャスティンパレスは、どうやら調教の時計が良いらしい。またオニャンコポン同様に現時点で2000しか使っていない点も、折り合いの付けやすさに繋がるのではないだろうか。
そして鞍上は馬場読みが上手く、このところ安定感のあるCデムなので、展開に依存せず馬券内に入れてくる可能性が高いのではないかと思った。
また、こちらのほうがコマンドラインよりもディープらしいディープ産駒ということで、期待したい部分がある。

キラーアビリティは、新馬戦がルメールで今回も福永騎手が怪我をしていなければ乗る予定だったということなので、陣営の期待感が伝わってくる馬だ。
前走は2着だが、1着のダノンスコーピオンは朝日杯FSで3着と馬券に絡んでいるし、距離は2000を勝った実績があるため問題ない。
乗り替わりの武史は今日のレースで油断騎乗があったと話題になっているけれど、GⅠの舞台でそんな気を抜くことはないと思うため特に心配はしていない。

 

2歳戦なので荒れることを期待してもいいのだが、このレースはマイルの2戦よりも人気上位馬で決まる可能性が高いという点から、あまり手を広げずに強い馬が勝つところを楽しみにするほうが精神衛生上、好ましいと感じた。

ちなみデータ的には内枠が有利気味であり、ルメールが得意としているレースらしいので、コマンドラインが内枠で他が外枠になったら若干の変動はあるかもしれない。
いずれにせよ、おそらく印を打った馬はどれも買うだろうから、外れる確率よりもガミる可能性のほうが高い気がしている。
楽しめるなら、まぁそれでもいい。