K's Graffiti

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ホープフルステークス2021回顧

有馬記念に引き続き武史おめでとう、というレースだった。23歳とは思えない騎乗っぷりには、今後がますます楽しみになる。
かつて武豊がそうであったように、上手いから勝てるし、勝てるから強い馬の騎乗を依頼されて、さらに勝利を積み重ねることができるようになるのだ。彼にとって今年は目標を遥かに超える飛躍の一年だったようだが、そうした好循環を作り上げることができた以上は、来年以降も活躍することだろう。信じられる騎手の一人として、これからも積極的に買いたくなった。

 

予想で本命にしていたオニャンコポンは、残念ながら11着に終わってしまった。
まぁ名前が面白くて応援の意味合いで推していただけなので、馬券的な本命は別の馬に変えていたのだけれど、結果から言えば3着ラーグルフを買っておらず外れてしまったので同じことだろう。
いい具合に先行して3コーナーまでは好位置にいたからチャンスがあると思って見ていたのだけれど、4コーナーで後ろから交わされてそのままズルズルと後退……過去のレースではスローからの前残りみたいなものだったから、おそらく一線級のレースにおける中距離の平均ペースではスタミナ不足、能力不足が顕著に出てしまったということなのだろう。
今後も注目されるとは思うけれど、仮にクラシックの前哨戦に出てきたとしても本命にはしづらいかもしれない。

1着のキラーアビリティは期待していた通りの強さを見せてくれた。
まだ気性に課題はあるようだけれど、楽に先行して直線で抜け出し、そのまま勝ちきるのは強い馬の証拠なので、来年のクラシックでイクイノックスと対戦するのが今から楽しみだ。
また、ポテンシャルを引き出す騎乗をした武史が純粋に上手かった。強い先行馬に乗せたら、もう一流と言ってもいいのではないか。
馬券の軸にしていた馬なので、素直に単勝馬単で勝負していれば勝てるレースだったのだが、やはり2歳戦ということで絞れず、連系を手広く買う方針にしてしまった。そのわりに外しているのは馬券が下手ということなので、中途半端に買わないことを来年の課題としたい。

2着のジャスティンパレスも好位置から抜け出しを図ったものの、キラーアビリティには届かず……上がりタイムはほとんど同じだし、序盤から中盤にかけての位置取りの差がそのまま着差になったような競馬だった。この馬も能力はあるはずなので順調にいけば重賞は取れるだろうし、クラシックでもいい勝負をするかもしれない。
ちなみに対抗評価だったから、ここまでは想定通りだった。

3着のラーグルフは序盤から最終直線の入口まで徹底して中団の内側を走り、上手く脚を溜めたことが結果に繋がったのだと思う。騎手が上手かった。
馬が強いかどうかはまだ判断が難しいけれど、個人的にはレース前にあまり評価できていなかったことが悔しいところだ。来年は忘れずにチェックしておきたい。

総じて、真ん中よりも前で走っていた能力のある馬が勝ったという印象で、後方から差し脚を伸ばした馬は届く気配がなかった。これが今の中山なのだろう。先行力のない馬は勝ちづらい。有馬記念もそうだった。

 

まだ東京大賞典が残ってはいるものの、中央のGⅠという意味では今年の大レースは終わったようなものなので、やや不思議な感慨に浸っている。
一昨年の有馬記念から馬券の購入を始めて、昨年は三冠馬の活躍に元気をもらい、今年はウマ娘の影響でさらに盛り上がって、もう随分と長い間、競馬への熱を継続できている。本当に楽しかった。

GⅠを中心とした数々の大レースを経て思うことは、競馬という娯楽は考えることが多すぎるし、本当に勝つのが難しいということだ。少額で遊ぶにせよ、より長く楽しむためにはもう少し勝てる工夫をしなければならない。
たとえば有馬記念は3,000円で勝負をして勝つことができたが、今日は半分の1,500円で負けている。点数を倍に増やしたら当たっていたような気もするし、基本的には大半の人間が負けるとはいえ、買い目を抑えることが必ずしも収支の改善には直結しないのかもしれない。

 

春競馬は勉強のため半分くらいをエア馬券で遊んでいたけれど、秋競馬からは実際に1,000円~3,000円の範囲で購入していた。
一応、ここに収支を記録しておこう。

リアル馬券:購入額29,800円 払戻額25,820円(回収率86.64%)
エア馬券 :購入額21,500円 払戻額21,140円(回収率98.33%)
全体   :購入額51,300円 払戻額46,960円(回収率91.54%)

ずっと外れ続けているイメージが強かったけれど、数字にしてみると意外と悪くない。
年間4,000円程度の出費で競馬というコンテンツを楽しんだと考えれば、むしろ得していると言っても過言ではないのではないだろうか。

ただ、リアル馬券にしろエア馬券にしろ、一度だけ100倍超えの当たりがあっただけであって、それを差し引くと途端に収支が悪化する。回収率にすると33%程度まで落ち込むことになるのだ。
全体の的中率が23.33%という低さなので、もっとコンスタントに当てないと安定感は出ないだろう。賭ける額の都合で単勝複勝には手が出づらいが、三連系は点数不足で当たりづらい。来年は、馬単馬連の割合を増やしていきたいと思った。

もし回収率の向上を見込めるなら、年間の購入予算を10万に増やしてもいい気がしてきたが……大負けして競馬を嫌いにはなりたくないから、1レースあたりの上限を大きく変える予定は今のところない。