K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

健康的な生活

朝早く起きて、太陽の上昇とともに頭を活性化させ、昼過ぎまで予定の作業に打ち込む。午後は適度に運動しつつ、日課を着々とこなしていき、夕食後は優雅に娯楽を享受して日付が変わる前に就寝する。
まぁ理想の形なんて普段あまり考えることがないから、正直なところ本人が満足できるなら生き方なんてなんでもいいと思っている。実際、私は上に書いたものと真逆のような生活をしていながらも、それなりに満たされる時間を過ごしている。

 

過去にも何度か書いてきている通り、人間の体内リズムは24時間ではなく、25時間程度らしい。外的要因による日々の行動の制限から解放された生活を続けていくと……つまり生理的な欲求に従って自然に食べて寝る毎日を過ごしていると、その時間帯は徐々に後ろへとズレていく。
これは経験則から、大きく間違ってはいないと思っているし、現在進行系で体験している現象でもある。なんとも不便ながら、面白い性質だ。

生活時間の自然的な変動を許容し始めたのは今週の頭くらいだった気がする。厳密に目的があって実施しているものではないから、細かく覚えてはいないけれど、特に予定も入っていない退屈な生活に刺激や変化を作り出すためには、決まったルーティーンを守る必要などないと感じたのだ。
誰も文句は言わない。寝る時間も、起きる時間も、食事の時間も、昨日と違っていたって困ることなんてないのだから。

先週末には日付変更前後で布団に入っていたと思うが、今日は朝の7時に眠ることにした。そして再び地に足をつけたのは16時だ。
このところ、よく眠っている。寝すぎは却って逆効果とも聞くが、体調が悪化しないギリギリのラインを探る感じで、たっぷりと十分に眠るのだ。
本当は6時間程度に抑えられたら、もっと活動できる時間が増えるので好ましいのだが、身体が満足するまで放っておくと8時間から10時間は横になっているための余裕が求められる。
おかげで、しばらく睡眠不足の感覚とは縁がないし、寝る直前まで頭が冴えていることが多い。基本的に睡眠時間が足りているから極端な眠気に襲われることはないのだけれど、それでも布団に入れば気持ちよく睡眠モードになれるのは、習慣と寒さの影響によるものだろう。

眠る直前に食事は摂らないため、必然的に食事の回数は減る。一日三食なんて不可能に近く、二食が基準となり、場合によっては一食になる。
もちろん一食で基礎代謝分を満たすのは困難だから、このまま続けていたら痩せていってしまうだろう。もう落とせる体重など、ほとんど残っていないというのに、困った話だ。
できるだけ効率よく栄養が取れるように、摂取する食べ物の工夫はしているつもりだが、料理が趣味ではない独身一人暮らしの食事が偏らないわけがないため、客観的に考えると頭がおかしいことをしている。
仕方ないのだ。これまでの食生活の積み重ねで、余計なものを食べるに至る思考回路が死んでしまっているのだから。間食など一切なく、食事とはただ生命を維持するだけの作業だ。食欲というのは、その唯一の目的を果たすために合図を出す仕組みに過ぎない。

よく正月休みで太ると言う人、太ったと言う人がいるし、確かに私も若干ながら体重の増加はあった。ただ、数日で元に戻った。
身体が体重を増やせなくなっている。
本音としては、無理に食べることなく体重を増やしたいのだが、現実は厳しい。頑張って食べると腹を下しがちなので、もう個人の努力ではどうにもならないところまで来ているのかもしれない。

 

おかしいな。意外と健康的だという話をしようとしたのに、いざ食事の話題に移ると一気に不健康になる。
まぁともかく、睡眠に関しては非常に充実しているため、覚醒時の意識というか気分というか、主観的に感じられる部分の調子は、昨年の一年間でもほとんどなかったレベルで好調だということが言いたかった。
身体の節々が痛いということもないし、頭痛に悩まされることもない。食事が不足しがちでも、睡眠が足りていれば一定の健康は維持できるのではないだろうか。

栄養過多かつ睡眠不足がちの現代人と対照的な私の生き方が、それぞれいったいどのような結末を迎えるのか、数十年後を楽しみにしたい。