K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

歯科治療進捗

外出前にシャワーを浴びることが多いのだけれど、風呂場が寒いのなんの。
震えながら布団から出て、手先足先の冷たさを常に感じながら外に出る準備をして、ようやく重い腰を上げて玄関のドアを開いたところで心が折れそうになる。
ただ、予約した時間に向かえないことを想像すると、多少の寒さを我慢したほうが何倍も気が楽というものだ。私にとって、歯医者は嫌な場所ではなく比較的身近な存在なのだから、身体が動くのであれば行かない理由はない。

 

時間によっては氷点下となるこの時季の早朝に、毎日のように目的地へと移動しなければならない人間は大変だ。素直に凄いことだと思う。
数年前まで、私も嫌々ながら当然のように実行していた習慣であるはずなのだけれど、ひとたび在宅生活の快適さを覚えてしまうと、もう率先して苦行に身を投じようとは思えなくなるものだ。
おかげで、体力は最低限の生命活動を行うことしかできない程度にまで低下して、外の空気に触れる可能性のある事柄に対するモチベーションなんて以前とは比較にならないほどに失われてしまった。
昨日も書いたけれど、こういったコンディションの中で出かけるハードルは、過去最大と言っていいほどに高くなっている。普通に生きるのは厳しい。

それにしても、初診が昨年十月のことだったから、それなりに歯医者への通院過程も長くなる。そろそろ一段落させたいという気持ちが大きい。
今日は治療中の奥歯に最終的な被せ物を施すという内容だった。内部の洗浄および土台作りを経て、高価な素材で作られた人工の奥歯を被せる。
ここに至るまでの期間は歯医者によって様々だろうから、どう感じるかは個人差が大きい気がしている。少ない回数で完了することを腕が良いと判断するかもしれないし、時間をかけることを慎重とか丁寧といった風に捉えるかもしれない。
どうせ毎回の費用は大した額ではないのだし、私はどちらかと言うと後者に近かった。もちろん早く終わるのに越したことはないけれど、より確実性を求めたい。

見た目の色には若干の違和感があるけれど、これで形としては正常な歯の機能を果たせる状態になった。
もちろん、まだ被せたばかりで感覚に変なところがあるし、まったく意識せず咀嚼できる段階には程遠い。ほとんど痛みはないものの、圧迫感があるから力を入れるのは躊躇う。数日もすれば慣れるらしいし、かつて苦しんだ矯正ほどではないから懸念というほどではないけれど、金をかけた分だけちゃんと機能するかどうか、気にならないわけではない。
ひとまず、歯磨きが楽になった点だけは良かった。

 

さて、これでようやく全体の半分が終わったところだ。
左右上下に大小様々な問題を抱えてしまっているだけに、治療には想定していた以上の時間を要している。
次回は上の奥歯を軽めに削って、空いた部分を埋めるというもの。これは一回で終わるはずだけれど、その次はまた大きな処置に入ることになるから、まともに食事が取れるのは今後一か月くらいを過ぎると、その後は四月頃の予定となる。

ただでさえ食事が億劫な人間だから、食べることに苦痛や面倒が伴うと意欲が失せがちで、もうしばらく体重を増やす期間には入れなさそうだ。食欲が皆無というわけではないのだが、食欲を活かすのが下手というかなんというか。
昨年秋以降、平均して1kgほど減少してしまったから、治療の経過と気温の上昇に伴って少しずつ体重を元に戻していきたい。