K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

数字に驚いた話

外にも出なければテレビでニュースも見ないため、恥ずかしながら世間の状況に関する情報に著しく乏しくなってしまっている。
自分の世界以外には大して関心がないというのが現代人として致命的なところだけれど、実際に関わりのない世の中を知ったところで情報量に疲れてしまうだけだろうから、積極的に知ろうとすることには功罪あるだろう。
ただ、あまりにも疎いと、久々に目にした時に以前との差を実感してしまうから、やはり一定の情報摂取は必要なのかもしれない。

 

インターネットを介して、たとえばTwitterYouTubeから新しい情報が視界に入ってくることはある。TLで誰かがリツイートしたり、トレンドになっていたり、おすすめ表示されたり……しかし、いずれも興味のある事柄だけを選択的に見ていると言っても過言ではないだろう。
そもそもTwitterを開く機会は一日の中で非常に少ないのだけれど、さらにフォローしているのは気になる人間やコンテンツが大半であり、TLに流れてくる情報はその手のものばかり。
そして、わざわざトレンドを開くことは滅多にない。

最近はYouTubeを作業の裏で流していることが多いけれど、おすすめに出てくる動画は視聴履歴が参考にされているから、類似のものばかりで無作為に新しいニュースが表示されることは基本的にない。
本当に、個人的に気になっていることや好きなことばかりが目に入ってくる日々なのだ。ある意味で幸せと言えるかもしれない。

 

まだ昨年はワクチンの問題などもあり関心の対象になっていたから、毎日のように増加したり減少したりする例の数を、意識的に追っていた記憶がある。
ただ、夏から秋にかけて落ち着いてきたこともあって、少しずつ気にしなくなっていた。
それ以降は偶然に目にすることはあったにせよ、ただ視界に映る数字を取り上げて深く考えることなどなかったのだ。だから、今日は驚いた。
本当に久しぶりに、その数を認識した。

少し前から増加傾向にあるという話はどこかから聞いて知っていたのだけれど、具体的に見たのは前回がいつだったか覚えていないほどで、だから連日のように各所で最多が更新されている直近の様相には恐怖を覚える。
買い出しや通院以外で外に出ることはないから、通常の人間と比べたら圧倒的にリスクは低い。とはいえ、ちょっとしたことで罹りかねない感染力の高さがあるのは明らかで、運が悪ければ経路不明のまま苦しむ羽目になるだろう。
知ったところで別に私の生活に変化があるわけではないのだが、それにしても「またか」という感覚はある。

昨年の一月末に貰った案件の話は、例によって延期に延期を重ねて、いまだに開始できずにいる。今年こそ本格的にスタートできると思っていたのに、このままでは先行き不透明のまま春になり、夏を過ぎ、秋から冬へ……また何も進捗が出ず一年が経ってしまう可能性だってある。
どれだけ世間が大変になろうが、私個人が受ける影響は明らかに平均よりも少ない。しかしながら、好転して事態が落ち着くに越したことはないのだ。
現在、直面している世の中の問題が、最後の大きな壁であることをささやかに願いたい。