K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

胃腸の変化

食に関心がなさすぎることに加えて、実際のエネルギー摂取自体が後回しになりがちな最近の私は、一向に体重が増えず困っている。
食事のタイミングは朝昼晩という決まった三食ではなく、寝起きまたは身体が栄養を欲していることに気づいた時……ということで、家から一歩も外に出ない省エネ生活が基本のせいで平均すると二食前後になっているように思う。

 

あまりにも食事の優先度が下がりすぎた結果、どうやら無意識のうちに一度の食事量を減らしていたらしい。
起きてすぐの食事はパターン化した同じものしか食べていないから、一定量を確保することができる。ただ、それから数時間〜半日程度が経過した二度目の食事については、気分で決まることが多い。
週に一度の買い出しの日であれば、スーパーで割引購入できる弁当など、そうでなくても用意する元気があれば、10分以上の準備時間を要するものを食べることが珍しくないけれど、大半は電子レンジひとつで済む手軽な食べ物に逃げてしまう。
眠るまでに体力が尽きなければ問題ないというスタンスなので、その質や量には無頓着なのだ。

ここ数日、その内容を振り返ってみると、流石に少なすぎたように思う。摂取量が基礎代謝を上回っているか怪しく、これを続けていたら体重がますます減ってしまうだろう。
そのせいか、今日はいつ以来かわからない、空腹感というものを自覚した。
ああ、腹が減るとはこういうものだったか。
もはや空腹と食欲が密接に結びつかなくなった私にとって、空腹感に突き動かされて食事へと向かうことなんてない。久々の感覚に動揺はしたものの、やはり食欲が湧き上がってくることはなかった。
しかし、明らかに身体が異常を訴えているような気がする。低血糖というか、意識を正常に保つのが困難になっているというか……断続的に悩まされる気怠さの原因は、実は栄養不足なのではないかと感じた。

 

さて、久しぶりの空腹感に感動するかというと当然そんなことはなく、面倒くさがりな私はどうにか食わずに済まないかと回避手段を模索している。
最も簡単な方法は眠ることであり、よく空腹で眠れないという人間がいるけれど、私の場合は空腹感が睡眠の妨げにならないから、眠気さえあれば悩むことはないだろう。
ただ、どうにも間の悪いことに、夕方以降に数時間の仮眠を取ってしまったのだ。何が何でも眠りたい、という生理的な欲求は薄れていて、今はどうやって食事をせずにパフォーマンスの低下を掻い潜りながら、ある程度の時間を潰せないかと考えている。

その眠りのせいで、日記は22時の更新時刻に間に合わなかった。
現在時刻は日付が変わって少し経った頃で、今からガッツリ食べるものを用意するのは面倒という以前に、音が出るから隣人の迷惑になりそうなので嫌な気持ちがある。
また、仮に胃を満たしてしまったら、もう一眠りするのは絶望的になるのだ。胃腸が弱いため、食後は数時間の間隔を空けないと横になることができない不便な身体ゆえ、すぐに布団へと向かう以外には八方塞がりな感じはある。

こういう時に迷わず食事を選べる人間は、きっと健康に違いない。本能であるはずの食欲が弱まって後回しになりまくっている時点で、どこか歪んでいるのだ。
仕方ない。まだ完全に頭が覚醒している感覚はないし、眠気が優位になるまで布団の中で過ごすことにしよう。