K's Graffiti

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PoWS予想

イギリス・アスコット競馬場にて、日本時間で明後日6/15の夜に行われるプリンスオブウェールズステークスについて、予想というほどのものではないけれど、期待している点などを軽く書いておきたい。
海外競馬は昨年の秋に凱旋門賞を当てることができたものの、今年はサウジもドバイも馬券を購入することなく、純粋にレースを楽しむスタンスで見ている。
今回、新馬戦から追っているダービー馬シャフリヤールが出走するということで、先月から非常に待ち遠しい気分だった。

 

もともと少頭数の予定だったみたいだが、前日になって出走回避を決める陣営が複数……ということで、どうやら5頭立てになりそうな本レースは馬券的に美味しくなりようがないから、当初の予定通り金を使わず観戦するだけにしようと思った。
多頭数よりは少頭数のほうが紛れが起こりづらいから、より一層、コースに対する実力のまま着順が決まる可能性が高まったわけだが、予想の焦点となるのはシャフリヤールがアスコットに適応できるかどうかに尽きるだろう。
昨年の日本ダービーでは中団から鋭い差し脚を見せ、ドバイシーマクラシックでは先行押しきりという強い競馬をしてくれた。
それなりに時計が出る条件なら世界的にもトップクラスの能力を持っていることは明瞭なのだが、はたして馬場が違うと言われる英国において、どれだけ持ち前のスピードを活かせるのかどうか……種牡馬価値という意味では是非とも勝ちが欲しいところではあるけれど、まずは無事に完走してほしいという気持ちが強い。

アスコット競馬場は、おにぎりのような三角形に近い独特な形状をしていて、PoWSの場合だと最初のコーナーまでは下り坂、コーナーを曲がってからはゴール近くまでずっと坂を上るコースとなっているため、日本の競馬場に比べると非常にタフな走りを強いられる構造となっているらしい。
よく中山の急坂と比べられるけれど、中山はゴール直前の短い範囲で負荷がかかるからキツいわけであって、坂が長いアスコットとは傾斜が異なるはずだろう。
坂路適性は必要であるにせよ、単純にどちらがどう、といった話ではないのではないかと考える。

実際に走っている状況をイメージしてみると、ずっと上りなら確かに全体的なスタミナの消耗は大きくなりそうだけれど、途中で傾斜自体に慣れてくるため、急激な減速というのは考えにくい。結局は、最後の直線で脚を使えるかどうかの勝負になりそうな気がしている。
だからポイントは、どれだけ消耗を抑えつつ楽に坂を走れるか次第という感じだろう。少頭数のラビット不在でスローペースになりそうだし、道中でバテる心配が減るのはシャフリヤールにとってプラスなのではないかと思う。

相手関係は、この状況で出てくる馬たちだから、いずれも弱くはないはずだ。
まぁ海外のレースを普段から追っているわけではないから、馬柱から感じる印象が占める割合が大きいけれど、欧州の馬場に慣れているであろう馬ばかりなので、シャフリヤールを除けば当日のコンディションが良い馬が上位になる気がする。
幸い、現地は晴れで良馬場開催となりそうなので、ある程度のスピード競馬になるなら望ましいが……どれだけ速くても2分を切ることがないと思うと、やはり本質的に日本の、特に東京のターフとは環境が違う。

 

馬券は買わないと書いたけれど、いつも重賞でやっているエア馬券的な楽しみ方をするために、予想の印だけ置いておこう。

◎シャフリヤール
◯グランドグローリー
ベイブリッジ

グランドグローリーは昨秋のジャパンカップで好きになった馬で、どの競馬場でも好走できる競馬センスの高さが魅力的だ。
オーナーが変わったことで引退撤回となり走ってくれるのは嬉しいけれど、好きな馬だからこそ複雑な気持ちもある。
わざわざ追加登録料を払って出走してくるあたり、それなりに自信がありそうだし、少頭数の今回は予想から外すことができなかった。

ベイブリッジは連勝中ということで、向こうではかなり人気を集めているようだが、まだ重賞実績に乏しい。この手の馬は、大舞台で結果を残すまで重視したくない気持ちがある。
ただ、前走の勝ち方が強かったのでバケモノの可能性もあり、軽視できないからこの評価となった。

予想記事を書いたら回顧記事も書くのが普段の流れではあるが、更新時間のタイミング的に木曜日になるだろうか。
あまり面白いレースにならなかったら、軽く触れる程度になるかもしれない。