K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

容量限界

最新のスマホはROMの容量が大きいと聞くけれど、いまだに2018年に買った端末を使用している身としては、わりと困ることが多い。
ずっと家にいるから、おそらく日常的なスマホ使用時間は一般人と比べて少ないほうだろう。それでも、たまに新しくアプリをダウンロードすることはあるし、積み重なったキャッシュなどもあって、しばしば空き容量不足の通知が表示されるのだ。

 

私が複数のソシャゲを並行して遊んでいるとしたら、とっくに機種変更を検討していたに違いない。
最新のスマホゲームは、あまりにも容量の占有率が高すぎる。初期ダウンロードでは2GB程度だったものが、いつのまにか10GBを超えているのだ。
過去にプレイしたことのあるゲームの数自体は、それなりに多いほうだと思っているが、長く続けているタイトルとなると非常に少なくなる。
理由としては、新しく出てきたものに興味が移って次第に起動しなくなるというものが最大ではあるが……それと関連して、スマホの容量節約のために、優先度の下がったアプリは定期的に削除しているというのもある。
まぁ意識的というより、これはアンイストールすることで新しくダウンロードする空きを確保している側面が強いのだが。
一度、手放してしまえば、再び遊ぶ気になることは滅多にない。念のため、引き継ぎ設定してスクリーンショットを保存してはいるものの、覚えている限りでは引退したソシャゲに復帰した経験はない。

端末の最大容量は64GBで、現在使用している分が59GBとなる。まだ余裕はあるように見えるけれど、これは本日かなりの部分を整理したのだ。
今日の昼間には63GBを超えて、限界ですよという通知が常に視界に入っていた。
キャッシュ削除だけで数GBを作れればいいのだけれど、結局キャッシュはキャッシュであり、時間の経過とともに同じ問題が浮上してくるので、根本的に不要なアプリやデータを消してしまったほうがよい。
困るのは、本当に必要のないものなんて、どれだけあるのだろう、という悩みだった。

仮に過去一年間で起動していないアプリがあったとしても、今後数か月のうちに使う場面が訪れるかもしれない。
実際、過去にはそういうことがあったのだ。要らないからと消した途端に、需要が出てくる。そんな皮肉なんて、別に珍しいものではないだろう。
そもそも、その手の微妙なアプリは容量自体が大したことがない場合が多く、使用容量の上位を占めているのは、日常で頻度の高いものばかり……流石にLINEやTwitter、ブラウザなど直近で使うシーンが容易に想像できるアプリを消すわけにはいかないわけで、使いそうという感覚を頼りにアンイストールの候補を消していくと、残るアプリの数は非常に少なくなる。
要するに、容量はパンパンになっているのだが、無駄は少なく仕方のないパンパン具合というべきか……もはや本体の64GBという上限が現代人として遅れていると考えたほうが自然なのかもしれない。
128GBあれば、私のことだから当分は不便を感じることなんてないはずだ。けれど、スマホを買い替える予定は当面のところない。
八方塞がりというやつだ。

 

もう随分と触っていないゲームを、ひとつ削除した。
わざわざ引き継ぎ設定をするためにアプリの更新が必要だったのだが、更新のために容量を空けねばならず、なんだか本末転倒だと思いながらギリギリの空きを確保した。
どうせ、もう遊ぶことはない。本心ではそう思っていても、それなりにガッツリと時間を注いだゲームに対して、あっさり縁を切ることはできなかった。ソシャゲとはいえ、データは積み重ねた一時の思い出なのだから。

それだけ手間をかけて、手に入れた容量がたったの4GBというのは、この先の未来が明るくないことを示しているようで溜め息が出る。
いよいよ本格的に、新機種への移行を考えたほうがいいのだろうか。
最新機種はカメラの性能ばかり追求して、無駄に高いのが気に入らない。縦長というのも好きになれないし、許されるのであれば一生、今の端末を使い続けたいと思っていたのだが……まさか故障よりも先に容量の限界に直面するとは、数年前には想像していなかった。