K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

雀傑到達

流行りの麻雀ゲーム「雀魂」の段位戦にて「雀傑」という階級に到達した。
この上には、まだまだ「雀豪」「雀聖」「魂天」というクラスが存在しているから、全体の中では下のほうであり、ようやく初心者に毛が生えた程度と言っていいだろう。
始めたのが五月の半ば頃で、「初心者」から「雀士」に昇格したのは翌日のことだったが、それから二か月ほど停滞していたことになる。

 

まだ全体の対局数が少ないため、ちょっとした運の偏りで大きく成績が変わる段階だから、あまり到達速度を意識しても仕方ないかもしれないが……もう少しツキがあれば先月のうちに昇格できていたと思うと、無駄な時間を過ごした感が否めない。
はっきり言って、下のランクはレベルが低い。防御力など考えず全ツッパしてくる初心者、ほとんど打点が狙えないのに鳴きまくるやつ、次から次へと飛び出す大明槓……確かに配牌が良ければ、メチャクチャな打ち方でも和了れないことはないと思うが、そういう相手に対しては下手に放銃しないことを意識するだけでラス回避が簡単になる。
トップになるためには運も絡むけれど、耐えて粘って慎重に続けていたら、いつの間にかポイントは増えているのだ。
全般的に大味な対局が多い印象はあるが、メンタル面においては麻雀の基本を思い出すような感覚だった。

最初は昇格速度を重視して東風戦でポイント稼ぎをしていたのだが、「雀士」に上がってからは半荘しか打っていない。
東場から南場の流れの中で、点数を守ったり逆転を狙ったりする経験を積み重ねることは、麻雀力を磨くために必要なことだと思った。

雀傑昇格

プレイ頻度は毎日というわけではなく、気が向いたタイミングでちまちま遊んでいただけだから、期間のわりに対局数自体は少なめだと思う。
私よりも上手い人は世の中にいくらでもいるはずだけれど、まぁ成績だけを見れば平均以上と言ってもいいだろう。
本当は、対戦数が50くらいの段階で、ほとんど昇格間近というところまで迫っていたのだけれど、謎の下振れ期間に突入して、数週間まったく和了れる気がしない状態に陥っていた。
10半荘ほど連続でトップなしとか、意味不明な形で跳満連続放銃だとか、悪いことが立て続けに重なってポイントを溶かしてしまったので、それがなかった世界線と比べたら随分と遠回りしたことになるだろう。

相手が特別に強いわけではないのに、たまたま牌の巡りが私にとって不都合なものばかりとなって結果が出ない。
遊びでやっているゲームだからこそ、駄目だったら運ゲーだと嘆いてブラウザを閉じれば済む話だけれど、きっとプロの世界にも多かれ少なかれ似たような事象はあるのだろう。
実力と運の掛け算みたいな競技は他にも存在しているが、その中で安定して成績を残し続ける人というのは本当に凄い。

直近の対戦記録を見ると、5-1-2-2の平均順位2.1ということで、しかも最後は四連勝で昇格を決めることができたから気分は良い。
各種データを見ていくと、和了率・ツモ率・放銃率は悪くない水準だろう。特に放銃率は10%未満を目標に11%を超えない意識でやっていて、あとは和了率ー放銃率=11%以上というのも維持していきたい項目だ。
一方で、副露率については低すぎるという指摘を受けるかもしれない。高打点狙いかつ放銃回避という考えが強いため、よほど和了が見込めない限りは基本的に鳴かないのだ。
聴牌速度という意味では周りに劣ることも多いから、もう少し柔軟に打てる能力があれば積極的に鳴いていくのも手なのだろうが、このスタイルは容易に変えられるものではない。

 

さて、雀魂を開始した当初の目標は「雀傑」になることだった。つまり、ひとまずはモチベーションの喪失ということになる。
おそらく、ここから次の「雀豪」を目指すとしたら、これまでの倍以上の時間が必要になることだろう。
そこまでの気力は今のところ私の内側から感じられないため、いったん雀魂から離れつもりでいる。
たまに暇潰しで遊ぶ可能性はあるけれど、何しろ成績というものが存在している以上は、気を抜いてテキトーに打つことができない性分なので、一局一局どうしても精神的に疲労が溜まってしまうのだ。
これは、なんというか……某戦車ゲームに熱中していた時と似たようなもので、腕が上がるにつれ遊ぶことが徐々に重荷になっていく現象だ。
一定の目標達成や飽きといった状況がそこに加わると、熱意を武器に継続していきたいという気持ちが一気に失われてしまい、次第に考えることすら避けるようになる。

最近は神域リーグや、秋にはMリーグといった興味を惹かれる催しがあるので、麻雀そのものに対して嫌悪感を抱くということはないと思うけれど、自ら進んで向き合おうという気分には当分ならないだろう。
Twitterで検索してみると、私の何十倍も雀魂をやり込んでいる人間がわんさかヒットする。同じように暇潰しで遊んでいる人が多いとは思うが、彼らの持つ麻雀への情熱は、私には存在していなかったらしい。