K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

体重と肉体の観察

東京に戻ってきてから既に一週間以上が経過しているらしいが、正直なところ今週どのように過ごしていたのか、あまり覚えていない。
一週間前の土曜日から現在までをざっくり捉えると、前半は旅の疲れを癒やすために大半を休息に充てていたような気がするし、自宅に帰ってきてからの後半は溜まったアニメの消化や滞っていた作業を進めるなどに費やしてきたはずなのだが……時間を気にすることなく過ごしていたせいで、もう週末という事実に多少の驚きを隠せない。

 

今月に入ってからの最も大きな変化と言えば、体重の変動かもしれない。
過去に何度も書いてきているけれど、私は直近の三年ほどの間に、体重が10%以上も落ちている。引きこもりによる運動不足および筋力の低下が最大の要因だが、一人暮らしの開始とともに食事の水準が著しく下がったことで、摂取量が基礎代謝を下回る日が珍しくなくなったことも無視できない要素と言える。
このところは下げ止まりというか、今の生活スタイルで下げられるところまで下がった感があり、不健康そうな数字ではありながらも安定した推移を見せていた。

ところが、先週は自宅外の活動が続いて、合計運動量は体感の推定ではあるが、引きこもり期間の半年分に相当するくらいに思えるほどだった。
食事量、というか摂取カロリーも普段の数倍に及ぶほどで、胃腸が壊れてしまわないか心配だったくらいだ。
たくさん運動して、たくさん食べる。なるほど健康的な生活を行えば、それなりに健康的な肉体を手に入れることができるらしい。
先月末と比較すると、時間帯によって幅はあるものの、おおよそ1kg程度の体重増加を達成することができた。
もともと健康な人間にとって、1kgなんて誤差だと思われるかもしれない。実際、元通りの生活を続けていたら、あっという間に増えた分なんて失ってしまうだろう。痩せるのは簡単だ。
それでも、食事の優先度が低い上に内向的な私にとっては、肉体が少しでも健康体に近づいたことに意義を感じることができる。だって、私の日常ではどうやっても1kgを短期間で増やすことなんてできないのだから。
だから今は、この1kgを落とさないように、できるだけ守るつもりで体重管理に意識を注いでいきたいと考えている。

とはいえ、かろうじて維持はできたとしても、やはり食事を見直さないことには、さらなる増量は見込めないだろう。
一応、定期的なウォーキングは続けていくつもりなので、以前のような極端な筋力の低下は起こらないはずだが、もうひと押し欲しいところではある。
まぁ下半身はそれなりだけれど……ちょっと重い物を持っただけで大胸筋が筋肉痛になるくらいだから、上半身がペラペラすぎる。
散歩をしていたら自然と筋肉が付く下半身と違って、上半身の肉は相当な努力が要求されるから、筋トレ嫌いにとって腕や胸に厚みを求めるのは現実的ではないのだ。

 

ちょっとした嬉しい話というか、面白い出来事なのだが、風呂場で身体をじっくりと見てみたのだ。すると明らかに、太もも、ふくらはぎ、などなど脚周りの筋肉が強化されていることに気づいた。
測ってはいないから、何cm太くなったかは知らないが、少し前のいかにも折れてしまいそうな枝のような脚と比べたら、少しは健康的に見えるようになった気がする。
贅肉ではなく、引き締まった筋肉だ。骨と皮を繋ぎ、覆うような形で肉体が強化される感覚は、こうして考えてみると決して悪いものではないように思える。
だから筋トレに励みたい、という方向に持っていけないのは私の怠惰なところではあるけれど、食べた分がしっかり筋肉として自分の一部になったという事実を確認できたことには、素直に喜びたい。

どこかで見た情報によると、下半身の筋肉は上半身よりも衰えやすいということだったから、現状できる努力としては、いったん上半身は置いておいて、脚の維持向上に努めることにしよう。