K's Graffiti

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ヴァルゴ杯2022結果

ウマ娘の対人イベント「ヴァルゴ杯」の決勝戦が9/20に行われた。
条件は帝王賞東京大賞典などと同じ大井2000で、チャンミとしては初の地方レース場での開催となる。
今回の特徴は、コースが平坦であること、それゆえ賢さ依存の下り坂モードが発動せず、純粋なスキルの発動と効果によってウマのパフォーマンスが明確に分かれてしまうところにあった。

 

まずは画像にて、結果から。

結果

新シナリオ実装直後のチャンミ環境は、上下の格差が大きくなる傾向にある。クライマックス環境の初回であったピスケス杯然り、まだ育成方法の最適化が全参加者規模で済んでいないため、ある程度やり込んで仕組みを理解している人間のほうが相対的に有利なのだ。
そういうわけで、強い相手に当たれば乱数で負けるということはあるけれど、決勝で同格以上とマッチングする確率自体はクライマックス終盤のチャンミと比べたら随分と低かったのではないかと思う。
もっとも、ゲームの性質上、レース中の乱数が下振れしたら格下にも平気で負けうるから、そうならないよう工夫して編成を組むことは確かに必要だった。

とはいえ、参加したほとんど全員が感じたであろう事実として、クリオグリが強すぎるという問題はあった。
コースに完璧にマッチしたクリオグリの固有スキルに対して、太刀打ちする術があまりにも少ない。
発動トリガーとして回復スキルの発動が必要かつ、自前で回復も行うクリオグリにはスタミナデバフも効きづらく、防ぐことが不可能な速度デバフを組み込むことでしか差を縮めることはできない……すなわち、最大値で言えばクリオグリと速度デバフ×2という編成が理想ですらあったのだ。

しかしながら、私はクリオグリが一強だとは思っていない。要求値は高いものの、仕上げることさえできればクリオグリに匹敵するウマを作れないことはなかった。
私はクリオグリというキャラと相性が悪く、そして性能面でも好きではない。だからこそ、クリオグリを唯一のエースとして走らせるのは、何がなんでも避けたかった。


以下、ヴァルゴ杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:オグリキャップ(クリスマス)

オグリキャップ(クリスマス)

好きではないとはいえ、勝つためには持っているなら出さざるを得なかったので、不本意には思いつつも育てた。
理想を言えば、コース補正が乗るスタミナ901を超えるラインまで仕上げたかったのだけれど、運良く野良ファル子から地固めを貰えた上に、右回りと秋ウマ娘を拾えたので、これを超える労力と相談したところ更新を目指さないことに決まった。

確かに強い。成績が示している通り、連対率も複勝率も一線級と言っていいだろう。
ただ、展開的にクリオグリ同士の対決になると勝負は中盤の位置取りで決まることが多く、そして位置取りに関わる要素はステータスとスキルだけではなく、乱数による部分が少なくないため、最高速度が近い対面の場合、避けられない負けというのが、どうしても発生してしまった。
また、回復スキルが出ず固有スキルが不発という事故も一定確率で起こるため、強さに対する安定感というのは感じられなかったのだ。私は最後までクリオグリを信用できなかったし、今後もポジティブな印象を抱くことはないだろう。

それにしても、初回のタウラス杯では通常オグリにプラチナ称号をプレゼントしてもらった私だが、それ以降まったくオグリキャップで勝てていない。
選出回数は8/17と最多であるにもかかわらず、この勝ちきれない感じ……能力はオールマイティなのだが、チャンミごとのコースに合ったキャラクターや、私が熱意を込めて選んだウマに持っていかれている感が否めない。
強いとされたアリエス杯では固有が不発し、今年のキャンサー杯では水マルが逃げきり、レオ杯ではニシノフラワーが先に抜け出して、そして理想環境である今回も勝てなかった。
いつか、再びオグリキャップに助けられる日が来るのだろうか。


二枠目:コパノリッキー

コパノリッキー

1.5周年の目玉として登場し、Gaze on Me! ではセンター、CMにも起用されるなど運営が明らかに力を入れて実装されただけあって、ダートでは非常に大きなポテンシャルを持ったキャラクターであると思う。
仕上がるまで育成には時間がかかったけれど、たくさんエネルギーを注いだウマで勝つことができて感無量だ。

特徴としては、固有スキルの効果量が発動した緑スキルの数で変化するというところであり、最大の緑6リッキーはクリオグリ以上に安心して見ていられるエースだと確信した。
固有スキルにトリガーがなく、中盤後半のランダム位置で必ず発動するという優遇っぷりで、発動タイミングによっては終盤接続が可能であり、しかも緑6の場合は加速も乗っかっているため、噛み合ったレースでは怪物的な火力を発揮してくれた。
成長率の関係でスピードを上げづらく、私の個体も一見すると最高速度で劣るように見えるけれど、速度上昇系の緑スキルをたくさん積んでいるから、実は緑のない1600よりも速い。

成績を見ると、最終的にクリオグリと遜色ない、むしろ上回る数字を残してくれたので、まさにダブルエースとして文句ない働きをしてくれた。
適性や緑スキルの都合上、どうしても芝では運用が難しくなりそうだし、現実的に活躍できるのは今回が最初で最後かもしれなかったから、狙い通りに輝かせてあげることができて本当に良かった。

 

三枠目:グラスワンダー

グラスワンダー

昨年のレオ杯以来となるデバフグラスさんの出番ということで、予選では何度か独占力のおかげで拾えた勝利もあったように思う。
正直、クリオグリとリッキーで戦力は十分であり、ここにもう一人ちゃんと走れるメンバーを加えたとして、はたして全体的な勝率向上に繋がるのかは疑問符が付いた。
一応、ファル子とデジたんが候補ではあったものの、前者は自分のリッキーに勝つのが難しく、むしろ相手のクリオグリをアシストしかねない点、後者は展開がハマらないと上位入線すら難しく、入れている意味を感じにくそうな点、などが気になった。
人それぞれ、自分の手持ちで組める最適解を求めて育成していたとは思うが、私の場合はこれがベストだったのだと思う。実際、勝てているし、デバフキャラの良いところは確実に仕事をしてくれるところなのだから。

ちなみに、競り合わせてバ群を伸ばすために逃げを採用する戦略もないわけではなかったが、実のところ私のリッキーは単逃げでも問題なく勝ち筋を作れるバケモンなので、あまり検討する必要はなかった。

 

決勝レースは、逃げ1先行4差し4という脚質分布だった。
対面に逃げがいないマッチングは、予選では13/80だったから、かなり少ないパターンを引いたことになる。リッキーが一人で逃げるのは構わないが、クリオグリが2番手でU=ma2が発動しないかもしれないというところだけが懸念点だった。
相手の編成は、一人がクリオグリ・デバフネイチャ・デバフグラス、もう一人が通常オグリ・エル・デジたん、と今回のチャンミを象徴するかのようなマッチングで、前者は上に書いたクリオグリ頼みのガチ、後者は手札が少ない中でギリギリ決勝に上がってきた感じの格下だった。

レース展開は、私のリッキーが危なげなくスタートを切り、リードを広げていく。少し前のレースシステム改良により、単逃げでも一定のリードを保てるようになったから、先行が相当に乱数で上振れない限りは終盤まで抜かされることはないのだ。
2番手集団は先行が固まって進み、スキルの発動と競り合い乱数次第では順位が入れ替わる状態だったけれど、私のクリオグリが先頭をキープしつつ終盤まで進んだ。クリオグリはどちらも固有スキルの発動に成功し、スパートに突入する。
ここで幸いだったのは、クリオグリのミラクルランとほとんど同時にリッキーの固有が発動したところで、すなわち前は私のリッキーとクリオグリ、相手のクリオグリという強キャラ3人が接続しつつ加速して後続を突き放すという理想的なムーブを見せることになった。
最高速度の関係で、リッキーには徐々にクリオグリが迫ってくるが、デバフや速度スキルの発動などが重なった結果、相手のクリオグリとは差を開いていった。
そして最終直線、自分のウマ2人が熱い追い比べを行い……ハナ差でリッキーが逃げきり勝ちを果たした。

着順

 

予選勝率は80戦70勝の87.5%という結果で、同じくクリオグリが強かったアリエス杯と同じ成績で終わった。
内訳は、
ラウンド1が38勝(予選1日目18勝、予選2日目20勝)
ラウンド2が32勝(予選3日目18勝、予選4日目14勝)
となっていて、最終日は明らかに対面の引きが悪く勝ちづらかったから、もし平均的なマッチング運に恵まれていたら90%を超えていたように思う。
ただ、これまで中距離は予選勝率に反して決勝では極端に下振れて納得のいかない負け方をすることがあったから、手応えを感じても余裕ではいられなかった。
だからこそ、順当に勝てて心から安堵している。

 

今回も参考までに、各ウマの枠ごとの成績を出したので貼っておく。
デバフグラスは全着外で参考にならないため除外しているが、代わりにいつもは画像サイズの都合で載せていないウマごとの複勝率を含めることにした。

枠成績

パッと見の印象で、クリオグリは外枠寄り、リッキーは内目のほうが好走しやすいように思う。
理由を考えてみると、クリオグリは内枠だと外から被されて位置取りを悪くしやすく、リッキーは先手を奪うのに経済コースを通るほうが有利だから、と実際の競馬にも当てはまる傾向がしっくりきた。
まぁクリオグリに関しては外枠得意を積んでいるから、速度分だけ勝ちやすいというのもあるだろうが、リッキーは1コーナーから2コーナーにかけてハナ取り争いをしていると、ほとんど内側を走っていたほうが勝っていたから枠の影響は無視できない。

 

さて、来月のライブラ杯だが、昨年は菊花賞モチーフの京都3000だったので、今年は阪神3000になるではないかと読んでいる。現実で京都が改修中であり、今年春の長距離は阪神3200だったことに加えて、長距離チャンミはピスケス杯以降、半年以上も間が空いているから、かなり確率は高そうに思えるのだ。

再来月はマイルCSだろうし、年末は十中八九、有馬記念だろうから、ゲーム内にロンシャンが実装でもされない限りは選択肢が絞られている。
リッキーのストーリーにタルマエ関連でドバイが出てきたし、来年は海外レースが充実してくれること望みたい。