K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

トレンドのネタバレ

私は日常的にTwitterに張り付いているわけではなく、一日のうち本当に数分だけ、気が向いた時にチラッと覗く程度なので被害を受ける確率は低いほうだと思うのだけれど、それでも避けられない時がある。
性質上、仕方ない部分はあるが、Twitterのトレンドというのはリアルタイムで起きていることを知るのに便利な反面、アニメなどのネタバレが発生することがあるのだ。

 

ここ数年、すっかり競馬以外ではテレビを見ることがなくなった。
最大の理由は Prime Video などの配信サービスが充実したことで、自分の好きなタイミングでアニメを見ることができるようになったからだが、この視聴スタイルは必ずしも作品を楽しむ上でメリットばかりではないかもしれないと、最近は思うようになってきた。
まぁだからといって、今さら深夜に画面の前で待機する以前の形に戻れるかというと、そうではないのだけれど。

デメリット、というほどではないが、リアルタイムで追わないことの大きな欠点は、話題から遅れてしまう可能性があるところだ。
私の場合は、感想を呟くアカウントを所持していない上に、アニメの話を共有する知人など存在しないため、一般的な「アニメオタク」と比べたら流行からズレた動きをすることに対して、何かマイナスになるということはない。
しかしながら、たとえば最終回で続編の告知が行われたり、その週の内容が劇的なものであったりすると、Twitterのトレンドに情報が流れてしまうのだ。見ていない人間にも、なんとなく伝わってしまう。
これはリアルタイム視聴でしか味わえないサプライズ要素であり、とりわけ楽しみにしているアニメの情報が視聴前に視界に入ってしまうと、著しく気分が落ち込みかねない。

一応、一週間以上の遅れを作らずに追っている作品の放送時間直後に関しては、なるべくTwitterを開かないように気をつけてはいるけれど、たまに深夜帯ばかりでなく翌朝までトレンドが継続していることがあるから、油断できない。
ネタバレされても気にしない程度のアニメなら別に構わないのだけれど、特にオリジナルアニメについては今後の展開を含めてすべてが新しい刺激であるがゆえに、あらゆるネタバレ要素に対して敏感にならざるを得ないのだ。
それが嫌ならリアルタイムか、それに近い時間に自らの目で確かめればいいという正論はあるが、それはそれ、集中して見るためのコンディションを整えるのも簡単ではないから、もし当日に都合が悪かった場合はしばらくビクビクしながらインターネットをする羽目になる。

 

あらためてTwitterとの相性が悪いことを確認することができたので、やはり私の使い方は私の性格に合ったものになっているように思う。
フォローしているのは、直近で関心を抱いているコンテンツの公式アカウントのみ、自らツイートすることは滅多になく、フォロワーは0人でも構わないという気持ちで、仮にフォローされたとしても無視を決め込む。
素敵な絵を描く方や面白い発信をしている人は、フォローではなく非公開リストで管理をして、常時TLには流れないようにする。暇潰し用として、気になった時にチェックできればそれでいい。
メインコンテンツは検索機能であり、日頃の興味関心を満たしたり疑問を解決するために用いるのだ。トレンドはオマケのようなもので、あまりにも直近のニュースに疎くなっているという私の問題を解消するために、たまに活用できたら十分だろう。
あくまでも、自分の意思に合わせて能動的に使うツールであって、不意にTwitterから影響を受けてしまうのは本意ではない。

もし、今からTwitterで「普通」を目指せと言われたら、私は多大なるストレスに耐えながら学ばなければならないことが無数にあるだろう。
世の中がどう変化していくかわからないが、将来的にSNSのアカウントを名刺代わりにしないと生きていけないようになったら、私の人生は途端に苦しくなる。
その時にはTwitterが主流ではないかもしれないけれど、結局どう変化しようと、私はインターネット上で他者と関わることが不得手なのだから。