K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

ドーナツのコスパ

今日は珍しくTwitterのトレンドを眺める時間があったのだけれど、中でも「ドーナツ50個」というワードが目に留まった。
どうやらミスタードーナツで年末年始に行われる福袋に関連する話題のようで……それ自体は個人的にどうでもいい事柄なのだが、そういえば最近はすっかりミスドを利用することもなくなったなぁと思ったので、ふと気まぐれに公式ページを見にいった。

 

特に目的があるわけではない。
商品ページに目を通して、ただ暇潰しをするだけだ。食べるわけでもないのに、私はこういう食品情報を見るのが結構、好きなのかもしれない。
ミスドに限らず、過去にはマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどの大手チェーンで提供されている商品の栄養価を見比べ、意味もなく知識欲を満たしたこともあった。

時季によって限定商品があったりなかったりするため、公式ページを見たからといって全商品の詳細を網羅できるわけではないものの、少なくとも現在進行系で店頭に並んでいる限定品とレギュラーメニューに関しては、栄養情報と価格を知ることができる。
ふと、私は思った。いったいどのドーナツのコスパが良いのだろう、と。
ジャンクフードに対してコストパフォーマンスの考えを持ち出す愚か者は少ないだろうけれど、私は基本的にお菓子は贅沢品であるという認識で生きているため、もし万が一にも食べることになるとしたら……という無駄な妄想を前提に、念のためコスパを把握しておこうという思考に至ったのだ。
ここには好みなんて存在せず、味へのこだわりもない。ただ、栄養価という名の数字だけに意味を見出すことしかできない。

公式ページでダウンロードできる一覧表の中から、価格を確認できる商品だけを抽出して、以下の表にまとめた。
並びは、1円あたりのカロリーが高い順となっている。

ミスド比較表

おおよそ事前の予想通り、オールドファッション系のドーナツが飛び抜けていた。
安いのに、高カロリーで満腹感を得やすい。ここ数年は食べていないとはいえ、過去の経験から抱いていたイメージと合致する結果になったと言えるだろう。
しかし、誰もが感じることだろうが、オールドファッションは口の中が渇く。パサついて仕方ない。
食べた後に油分が口内に残る独特の感覚があるし、そう何個も軽々しく口に入れるわけにはいかないという気持ちが強い。

人気商品であるポン・デ・リング系はカロリーコスパこそ平凡だが、たんぱく質の数値が相対的に見るとかなり悪いほうで、あまりお得感がない。
そしてフレンチクルーラー系は見た目にも重量的にも軽いイメージがあるけれど、実際にデータで見ると本当にスカスカだ。食感や味を重視するならともかく、そうでないならコスパが悪すぎて選びにくい。

一方、チョコレートやゴールデンチョコレートなどのチョコレート系は高水準な数字で構成されていて、さらに脂質とのバランスを見ると、健康面を考慮するならオールドファッションよりも優先して選びたくなる。
まぁドーナツを食べるのに健康も何もないという話はあるが、いったん置いておくとして……ゴールデンやココナッツなど、下地は同じチョコレートでもバラエティ豊かであり、多くの日本人にとって馴染みのある無難なラインナップと言っていい。

やや割高感があるパイ系の商品は、上から下までバラつく結果となり、コスパを追求するならチーズパイやチョコパイなら許容できるレベルであるとわかった。
りんごパイやエビグラタンパイは、これを見る限りでは私が店頭で選択することはなさそうに思える。

カロリーや脂質は控えめに、たんぱく質だけは積極的に摂りたいという健康志向の人が食べるなら、ハニーディップやシュガーレイズド、フランクフルトあたりが有力な選択肢になるだろう。
正直、これらは昔から存在する商品のような気がするけれど、私はほとんど食べたことがないので味を思い出すことができない。
仮に、滅多に行かないミスドに立ち寄ったとして、いざ食べるとなったら、もっとこう、ミスド感の強い商品に気持ちが向いてしまうものなのだ。
他に機会があるとすれば実家で家族が買ってきた時くらいのものだけれど、大半はポン・デ・リング系かチョコレート系なので、そもそも目にすることがない。
そしてミスドのドーナツを食べたいという衝動に駆られる可能性は、私の日常においてはゼロに近いし、このままだと一生これらのマイナー商品には縁がないかもしれない。

 

今回はカロリー面のコスパ重視で表を作ってみたけれど、私が普段から食費にかけるコストを当てはめてみると、最高効率のオールドファッションハニーですら微妙という判定になることは、最後に書いておきたい。
ここでは税抜価格で1円あたり2.53571という数字になっているけれど、実のところ4を超えるくらいでないと食指が動かないという事情がある。すべての食事をオールドファッションだけにしたとしても、予算をオーバーしてしまう。
月の食費を1万円前後で生きるというのは、そういうことなのだ。

こんな意識を常に抱えているせいで、自分の金で余計な食べ物を買ったり食べたりする気が昔から一切、湧いてこない。
一般人からしたら病気だと思われるだろうが……自分でも普通でないという自覚は十分に持っているし、だからといって生活や健康に不都合が生じているわけでもないし、環境に劇的な変化が起こらなければ、きっと「普通」になることはできないのだろう。