K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

電力使用量の増加

急激に寒くなった影響でエアコンの使用時間が増えているここ数日だが、ふと気になって今月に入ってからの電力使用量を確認してみた。
契約している会社のマイページにログインすれば、リアルタイムで使用状況が見られる便利な時代を生きているわけだけれど、だからといって必ずしも電気代を節約できるわけではないのが人間の生活というものだ。
食事を抜いても平然としていられる一方で、寒さには抗えない。それが私なのだ。

 

参考までに、昨年の同一期間の使用量と料金を見てみた。今年の初めに会社を乗り換えたので形式は今と変わっているが、請求関連のPDFはしっかりPCに保存している。
もちろん、生活の流れや日ごとの気温によって電力需要は異なるから、同一のものとして比較することはできないけれど、できれば同水準以下のコストで乗り越えたいという気持ちが強い。
昨今の燃料費高騰の影響から、多くの家庭が生活費の増大を余儀なくされているのは理解しているけれど、個人的な事情としては、あまりにも高すぎる会社からカタログ上は安価な会社へと鞍替えしたわけだから、たとえ電気の単価が上がっているとしても耐えてほしい……そんな考えを持っている。

資料によると、昨年の11月〜12月の使用量は156kWhで、請求額は6,009円だった。
今年は同じ期間における現在までの平均使用量が昨年の平均値を下回っているため、この調子でいけば安く済ませることはできそうなのだけれど、驚いたのは今月に入ってからの増加具合だった。
先月末は3kWh台の数字も珍しくなかったのだが、11月は平均5kWhを超えているし、場合によっては6kWh台が連続で出そうな勢いのため、流石に余裕がなくなってしまう。
算定期間の残り日数、このままのペースで使用量が増えていくとするならば、合計値は146kWh程度になる予測だ。
これでも昨年よりは10kWh少ないため、思っているより節約できているほうだと安心することはできなくもないけれど、現在の契約内容で請求額を算出すると……約5,978円という結果になる。使用量が減っているにもかかわらず、これは昨年とほぼ変わらない数字だ。

契約形態にもよるが、電気代の計算は一般的に、基本料金+従量料金+燃料費調整額+再エネ発電賦課金、という要素で成り立っている。
このうち燃料費調整額という項目が、ここ数か月のうちに爆発的な上昇を見せており、たとえば昨年の12月分は-1.09/kWhと使っただけ安くなる水準だったものが、今年の12月分に至っては+11.92/kWhになっている。なお、これは地域によって異なるもので、ここに書いているのは関東エリアの数字となる。
一応、東電の限られたプランのみ+5.13の上限が設けられているようなのだけれど、基本料金など諸々が安くなっている小売業者は適用外らしく、おそらく多くの人間は渋々ながらも電気代の値上がりを受け入れなければ生きていけなくなっていることだろう。

そういうわけなので、起きている時間に暖房を停止させることはできないけれど、なるべく節約意識をもって今後を過ごしていきたいと思い直した日だった。
今月分はまだしも、さらに寒さを増すであろう来月は、より一層の節約が求められる。需要が増すのに厳しく制限しなければならないなんて、まさに過酷と言うしかないけれど、細かい出費が気になる性格なのだから我慢する以外に道はない。

 

現時点では東電から来年1月分の調整単価まで発表されていて、その数字は+12.99/kWhとなっている。
冷静に考えて、意味不明だ。
あらゆる電気事業者は、1kWhあたりこれだけ請求しますよ、という数字を掲げていると思うのだが、実際には問答無用で約13円が上乗せされる形になっていて、もはや以前の基準で判断するなら、安いところなんて存在しないのではないだろうか。
今後、元の水準に落ち着いていくのか、無限に上がり続けていくのか、誰も知るところではないけれど、もし後者だとしたら東電の従来プランに頼ることでしか電気代を抑えることができなくなってしまう。

この時代に電気を使わない方法を模索することになるなんて想像していなかったけれど、ひょっとしたら原始的な生活を強いられる時代が来るかもしれない。