K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

何もないからこそ期待する

ウマ娘の公式による情報番組としてYouTubeで放送されている「ぱかライブTV」だが、私はアプリゲームのリリース以来、欠かさずに視聴している。
本日そのVol.25が行われたので見ていたのだけれど、正直な感想を述べるとするなら、2周年を控えるタイミングということもあり、物足りなさを感じないわけにはいかなかった。

 

細かい内容は変わりつつも、主な番組構成は初期から継続していて、序盤は出演声優たちによるミニゲームのコーナー、そしてゲーム結果に応じてプレイヤーへのプレゼントを決めるルーレット回しが定番だ。
たまに面白いシーンはあるものの、やっていることは子供のお遊戯会のようなものなので、茶番だと揶揄されることも珍しくなく、個人的にも関心に乏しい、どうでもいい類いのパートであることは否めない。
貰えるプレゼントにしてもジュエルはありがたいけれど、その他のアイテムは余りまくっているからルーレットの出目によっては意味がないし、ただの時間稼ぎに感じてしまう。
まぁ興味がないなら見なければいいというだけの話なので、これ以上は否定的な意見を述べるつもりはない。

さて、茶番の後にはゲームの最新情報が公開されるわけだけれど、問題があるとすれば、この部分が直近数か月にわたって密度が薄くなってしまっていることだろう。
数日以内に開催の予定のイベントや、実装間近のキャラクター、およびサポートカードなどの情報は大前提というか、必要最低限でしかないため、多くのユーザーが求めているのはプラスアルファなのだ。
しかしながら、今日もそうだったし、先月も先々月も、記憶が正しければ「何もなかった」ように思う。
ゲームの根幹に関わる重要な話ではなく、些細なアップデートの話題などはあったかもしれない。ただ、かつて大きく盛り上がっていた時と比較したら、明らかに情報量は減っていると言っていいだろう。

何かこう、熱烈なパッションを喚起させられるような情報公開があれば、今後への期待を込めて日記に書くような気がするのだ。
そこで調べてみたところ、本ブログ内で「ぱかライブ」について言及していた直近の回は、Vol.19とVol.20だった。1.5周年の前月と、アニバーサリー当月の特別版だ。
つまり、半年前はそれなりに盛り上がれる大きめの情報が出ていたのに、この半年間はほとんどテンプレートに近い更新情報しか得られていないということになる。当然、ユーザーの不満も溜まるわけだ。

そして、ちょうど一年前にも記事を書いていたので軽く見てきたが、今日とは真逆の期待に満ちた感想を書き連ねている。
1周年、1.5周年と、過去にはアニバーサリーの前月時点で、ユーザーの熱を高める情報が解禁されていたのだ。それが、どうして2周年前前の放送では物足りない内容にしかならなかったのだろう。
いや、確かに新情報としては新育成シナリオのビシュアルや概要、ライブシーンの一部カットがお披露目となってはいたから、何もなかったわけではない。ただ、1周年の前月にはナリタトップロードの発表、1.5周年の前月にはデアリングタクトの名前公開とともに、タルマエやアキュートの発表、ダートレースの追加情報など、期待感を高められる内容だったのだ。
それが今回は、新シナリオについて軽く触れただけ……密かに新規キャラクター関連の進展を求めている自分がいたので、「いつも通り」に新情報のコーナーが終わってしまった時には、どうしても満たされない感覚を抱いてしまった。

2周年記念となる来月には、これまでに隠されていたコンテンツ拡大情報が大量に公開されるとは思っているのだが、今回の放送が薄味で終わってしまった原因はなんなのだろう。
過去のパターンに当てはめるなら、ちょっとした新規ウマ娘のイラストであったり、ゲームシステムのアップデートにまつわるヒントであったり、何かしらを小出しにしてくれても不思議ではないというのに。
あえてポジティブに考えてみよう。小出しにできないということは、つまり少しでも見せてしまうと、それに関連する他の要素や、あるいは新情報の全体像すら連鎖的に想像することが容易ということなのかもしれない。
特に、大きく注目を集めるであろう新規実装のウマ娘は、その属性によって今後の展開を大きく左右するだけでなく、いまだ音沙汰のないメインストーリー第二部やアニメ3期の中心キャラクターを類推する材料にもなる。
影響を与えるかもしれない対象があまりにも広すぎるという意味で、中途半端に小出しにするよりは、まとめて発表したほうがインパクトも大きくサプライズ感も増すから、今月は致し方なく情報を絞る判断をした……そんな風に捉えられないこともないだろう。

いずれにせよ、これだけ注目されているコンテンツなのだから2周年で期待を大きく外すということもないだろうし、来月の放送は楽しみにしている。
もし、万が一にでも期待の最低限にも届かないようなら、再飛躍が厳しくなるどころか勢いの落ち込みが加速しかねないので、正念場には違いない。頑張ってほしい。

 

それはそれとして……古参勢をチャンミに縛りつけて、新規に優しくないゲーム性ではいずれ遠くない未来に限界を迎えるだろうから、チャンミを廃止しろとは思わないけれど、それに匹敵するような定例ないし常設のやり込みコンテンツを追加してほしいという気持ちは、このところ強く感じるようになってきた。
荒れやすい対人戦の形式ではなく、プレイヤーそれぞれがマイペースに遊べるものであると好ましい……育成ゲームというのは性質上、なかなか遊び方を拡張していくのが難しいとは思うけれど、どこかでそのハードルを乗り越えなければならないはずだ。

今すぐ実装を要求するわけではないけれど、たとえば開発陣からのメッセージなりで、そうした未来に向けた明るい方針を打ち出してくれると、離れつつあるユーザーを呼び戻したり、新規ユーザーの増加に繋がったりすると思うのだが……マジで頑張ってくれ。