K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

年々弱くなる

昨年だって一昨年だって冬の厳しさは変わらなかったはずなのに、ここに住み始めてから最も苦しい毎日を送っている。
もともと寒さには弱かったから、冬に元気がなくなる傾向は強かったのだけれど、毎年ここまで駄目になるわけではなかったのだ。
なぜ、こんなにも虚弱になってしまったのだろう。

 

適切な食事と運動の習慣により人並みの体力を維持する努力をすべき、という正論はいったん無視するとしよう。
極度の痩せ、筋力と体力の低下は、ここ最近の出来事ではなく随分と前から変わらない体質なので、肉体的条件がこの一年で大きく変わったとは思えないからだ。
まぁ確かに、コスト削減の意識は少しずつ強まってきた感じはあるので、物価の高騰にもかかわらず食費は微減しているし、バリエーションは乏しくなってきている。
栄養が十分ではないかもしれない偏りのある食べ物を、飽きを気にせず食べ続ける日々が私の身体を弱らせているのだとしたら、相対的に冬のハードルが上がっている可能性は否定できない。

また、電気代節約のために暖房を動かしている時間が昨年の半分以下にまで減っている点も、健康面に大きな影響を及ぼしているのかもしれない。
単純に、冷える環境に長く身を置いていると、血行が悪化して全身に負担がかかりやすくなる。まだ若いため、急に心臓が動かなくなることはないと思うけれど、もし私が年寄りだったら既に死んでいても不思議ではない。
冷たい空気に熱を奪われ、体力を奪われ、結果的に暖房を頼りにしていた昨年までの冬よりも、体感の厳しさが増加していると考えることはできるだろう。

食事に関しては外食しない限り、多少は制限を緩和しても出費に大差は出ないけれど、電力使用量は燃料費高騰の影響が凄まじくて、意識せず過去と同水準で使っていたら、どれだけ請求されるのか不透明という事情がある。
健康と不健康の境目でギリギリ耐えられるくらいを狙っていきたいところではあるのだが、これほどまでに不調を強く感じるということは、気づかないうちに不健康ゾーンに突入してしまっているということも想定しておかなければならない。

 

ここ数日の生活上の問題点は挙げていくと、不眠と手の痛みが代表的だ。
前者は以前から不定期に生じる悩みではあって、些細な音に敏感な神経質さが悪さをして、眠り始めてから間もないのに隣人の生活音などで起こされてしまうという問題がある。
本当に眠いから熟睡できるだろうと思っていても、4時間程度で目が覚める。そのまま二度寝できればいいのだが現実には難しく、いったん目覚めると起きないわけにはいかない。
ただし、根本的に睡眠不足なので覚醒状態は長続きせず、起床後12時間以内に横たわりたい気持ちが強くなる。結果、今度は中途半端に2時間ほどの仮眠を取ってしまい、次なる本格的な就寝の難易度が上がるわけだ。
合計6時間の睡眠であっても、それぞれの質が低く満足に休めていないせいで、満足いくまで体力を回復できていないという実感がある。

後者については、ここ一週間ほどの問題で、主に右手が痛む。痛いだけではなく、妙に浮腫んでいるというか、やや皮膚が外側に膨らんでいるような違和感があって、右手を使う作業に若干の支障が出ているのだ。
原因は不明だが、PCの使いすぎかもしれない。ただ、マウスクリックによる腱鞘炎でないとしたら、寒さによるダメージなのではないかという説が自分の中にある。
袖から先は常に冷えた空気に晒されていて、特にマウス操作のために動かしっぱなしの右手は、手先が冷えきってしまっても放置していることが多い。
手先の血行が悪化し、手の代謝が落ちて、睡眠不足も相まって回復が間に合わずダメージが蓄積している……なんだか、そんな気がしてきた。

数日前の日記にも書いたけれど、今年の冬は元気になることを諦めてしまって、暖かくなるまで耐え忍ぶしかないのではないかと考えている。
考えるほどに、策を講じるための肉体が終わっているので、わりと八方塞がりなのだ。
まず間違いなく、今が人生で最も大変な冬と言えるだろう。