K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

終わったかと思ったら終わっていない

ここ数日、珍しく体調が悪くないので原因はなんだろうと思ったら、気温が低すぎないから元気なのだと気づいた。
日中にしろ夜中にしろ、明らかに先週や先々週のような身体の芯まで冷えきるような寒さとは質が異なる。
ガタガタと震えて体力を減らさずに済むというのは、こんなにもストレスがないものなのか。

 

気づけば、もう二月も上旬が終わりそうということで、早い年なら冬の終わりと春の頭が見えてきても不思議ではない時季なのではないだろうか。
そんな風に思って週末の天気予報を確認すると、なんと降雪らしい。まぁ確かに、真夏と言っていい八月でも涼しい期間は存在しているわけなので、逆に冬でも暖かい期間はあるものだ。
油断しているわけではないけれど、昨日みたいな久しぶり過ごしやすさを感じる一日を経験してしまうと、少しだけ気が緩んでしまうというか、寒さへの耐性が落ちてしまったような気がしないでもない。

過酷な寒さに苦しむ必要のない日々には、メリットしかない。暖房を使わずに済むから電気代の節約になるし、寒さで血行が悪化して身体の節々が痛むこともない。隣人の妨げさえなければ眠りは穏やかに、スムーズに行えるし、質が悪化する可能性も下がる。
要するに、本格的な冬というのは人間が健康的に生きられる環境ではないのだ。少なくとも私は、春から秋の間しか生命力を漲らせることができない。
それくらい冬の寒さに苦手意識を持ち、温暖な気候を心が追い求めているのだから、このちょっとした気温の緩急は実のところ喜ばしく思っていない。

 

完全に気温の影響とは言えないところもあるが、今週はいわゆる「早寝早起き」が実現している。狙っているわけではないものの、それで無理なく生活が回るのであれば都合が悪いということは決してない。
日付が変わるか変わらないくらいの時間帯に自然な眠気によって布団へと向かい、しっかり午前中に起床する。
何時に起きなければならない、というわけではないから活動開始時刻に幅はあるものの、睡眠不足を蓄積することなく確実に休息を取った上で午前中から起きている……そのシンプルな事実が肝要なのだ。

もともと、一般的な生活リズムで過ごしていると午後に入った段階で具合が悪くなるから仕方なく、相対的に活動しやすい夜型生活を優先していたわけなのだけれど、それはあまりにも冬とは相性が悪かった。
夜にこそ元気になれるというのに、寒さに弱すぎるせいで気温の下がる夜に動けなくなる。本末転倒のような毎日が続いていた。
思い返せば、確かに昨年も一昨年も、冬場は夏と比べて活動時間の中心が昼間になっていることが多かったかもしれない。
すべては隣人の活動状況に左右されるところではあるのだが、このまま環境と体調が整う状況が続くのであれば、冬季限定で昼型生活を軸に据えてみようと思った。
冬が終わりを迎えるのはいつになるのやら。もうしばらくは、やりたいことができない制限状態に耐え続けるしかない。