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高松宮記念2023予想

冬が終わり春を迎えようとしている今日この頃、いよいよ競馬界も大舞台が直近に迫ってきて楽しみが増えるわけだけれど、そのスタートを飾るのは電撃6Fだ。
例年、この時季は雨が降りやすいため、他のGⅠよりも道悪になりやすい。加えて、中京のトラックバイアスを考慮すると……馬の能力も大事だが、枠順が非常に重要ということになる。

 

今年最初の芝GⅠだというのに、いきなり難しいレースに直面しなければならないとあって、楽しみではありつつもモチベーションの高まりは意外と大したことがない。
個人的な感覚ではあるが、どちらかと言えば裏開催のドバイのほうがわくわくする。

データは無視できないということで、昨年までの傾向を軽く振り返ってみようと思うのだが、高松宮記念というのは良馬場開催時とそれ以外とで、ガラッと好走タイプが変わってくるところが、まず第一のポイントとなるだろう。
一般的に芝の重賞で求められるのはスピード能力だと思うのだけれど、この短距離戦では必ずしも絶対的ではない。場合によってはパワーがなければ話にならない、なんてこともあり、その日の馬場状況に応じて狙うべき血統や適性が変わってくるわけだ。
そして今週末は、おそらく道悪になる。昨年も重馬場ではあったが、レース開催時には晴れており、外側が荒れているのに対して内側は乾き始めていたため、圧倒的に内を走った馬に有利な展開となった。一方、全体的に雨でドロドロだと、より荒れがちな内は不利に働き、直線で外にいる馬が伸びやすくなる。一昨年はこのパターンに当てはまる。
結局、枠順は重要と言いながら、内と外のどちらが好走のファクターになるかは当日になるまでわからないため、現時点で精密な予想をするのは無理というのが結論になる。

1⃣枠①番 トゥラヴェスーラ
1⃣枠②番 ウォーターナビレラ
2⃣枠③番 キルロード
2⃣枠④番 ダディーズビビッド
3⃣枠⑤番 メイケイエール
3⃣枠⑥番 ナランフレグ
4⃣枠⑦番 ヴェントヴォーチェ
4⃣枠⑧番 ロータスランド
5⃣枠⑨番 ディヴィナシオン
5⃣枠⑩番 オパールシャルム
6⃣枠⑪番 ピクシーナイト
6⃣枠⑫番 アグリ
7⃣枠⑬番 ファストフォース
7⃣枠⑭番 トウシンマカオ
7⃣枠⑮番 ナムラクレア
8⃣枠⑯番 グレナディアガーズ
8⃣枠⑰番 ボンボヤージ
8⃣枠⑱番 ウインマーベル

わからない。しかし、わからないながらも、与えられた情報から予想をするのが競馬の醍醐味でもあるため、的中率は置いておいて考えるだけ考えてみよう。
まず、単純に中京のコースは外枠が不利だ。内側をロスなく回って、直線でスムーズに抜け出した馬が勝ちやすい。
昨年のエリ女なんかは道悪で内が死んでいたため、大外から回ってきた馬が上位に入ってきたけれど、短距離においては脚の使い方やスタミナの消耗具合が変わるだろうから、一概には言えないところがある。
結局、最も肝要なのは、直線で伸びる場所に出られるかどうか、なのではないかと思うのだ。
そういう意味では、運ゲーになりがちな最内枠付近は信用しにくいし、ロスが大きい大外付近に重い印を打つのも躊躇する。
したがって、消極的選択ではあるかもしれないが、真ん中付近の強そうな馬を評価したい気持ちがある。

◎アグリ
ロータスランド
▲ファストフォース
△キルロード
△トウシンマカオ
△ナムラクレア
△ナランフレグ
△メイケイエール
☆ピクシーナイト

流石に数が多くなってしまったが、展開次第で馬券に絡みそうという観点で見ていくと、私の場合はこうなってしまう。
まずアグリは、重賞初挑戦で阪急杯を制した連勝中の馬で、出走メンバーの中では最も勢いがある。直近では1400mばかり走っているけれど、高松宮記念では悪くないローテのようだし、血統面もパワー要素に満ちていて文句ない。
GⅠの壁とかいうやつに阻まれて、呆気なく大敗する可能性はあるけれど、1人気にはならないだろうし狙ってみたい。

ロータスランドは昨年の好走馬であり、今年も似たような馬場になるとしたら十分に善戦できるだろう。鞍上は結果の出ている岩田父ということで、昨年から今年にかけて穴を開ける騎乗が目立つ。
オッズ妙味を考えると、牝馬の中では最も上位評価したいところだ。

ファストフォースは買ったら来ない、買わないと来る、みたいな馬だけれど、間違いなくハマれば強いため入れておいて損はないと思った。
馬柱に安定感がないため大して人気にならないし、荒れても不思議ではない今回のようなレースならチャンスがあるかもしれない。

その他、中京で好走率の高いロードカナロア産駒かつ昨年の実績馬でもあるキルロード、フラットな条件なら能力上位と言っていいミッキーアイル牝馬のナムラクレアとメイケイエール、短いところならだいたい走っているトウシンマカオなど買いたい馬は多い。
これらを紐として扱うべきか、もう少し上位評価すべきかは、当日のトラックバイアスを見て決めるとしよう。

最後にピクシーナイトだが、万全の状態なら楽勝できるポテンシャルを持っていると考えている。
ただ、あの事故から長い休養を経ての復帰戦ということで、勝負勘が戻っているのか、そもそも馬に走る気があるのか、福永騎手の引退により鞍上変更、阪急杯を回避して直行となった経緯などなど、あまりにも不確定要素が多すぎる。
勝ってくれたら素直に拍手すればいいわけで、基本的にはここで本命にできるほど競馬は甘いものではないだろう。

 

いつもは最後に買い目を書いているところだけれど、今回は直前まで何も決まらないため、具体的なことは言えそうにない。
印に従うとするなら、アグリ軸の3連複フォーメーションか、アグリ単勝、あるいはアグリとロータスランドのワイドあたりが候補になりそうだが、フェブラリーと同様に買わないという選択肢も十分に可能性がある。

ちなみに、ドバイも買うつもりはないけれど、ドバイシーマクラシックはイクイノックスとシャフリヤールの叩き合いに期待したい。
ドバイターフはドウデュースが出走回避とのことで残念だったが、代わりにセリフォスとダノンベルーガに頑張ってもらうとして……ドバイワールドカップはパンサラッサが気になるところだが、個人的にはジオグリフを応援したい。