K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240429)

睡眠負債を解消しようと、身体が長時間の休息を求める。多くの人間と会わなければならない場であったため、外では露骨に疲れを見せるような状態には至らなかったけれど、実際のところ体力的に厳しかったのは事実であり、帰宅して一人になると一気に疲労感が押し寄せてくる感覚があった。とはいえ、朝に起きて夜に寝るという健康的で規則的な生活を半ば強制されていたせいで、疲れているにもかかわらず意外と起きていられるというアンバランスの中で夜を過ごす羽目になった。
世間はゴールデンウィークの真っ只中、とりわけ今日は祝日なので街は人で溢れかえっていたし、私の鬱屈とした気分なんて無関係に時は進む。気づけば四月も終わりが近づき、最近の気温が示している通り、夏の到来は遠くない。その前に梅雨を経験することになるだろうが、花粉も落ち着くし喉に優しいという点で、乾燥しているよりはずっとマシだと考えている。いよいよ気候を理由に体調不良を訴えるのも難しい段階になってきたから、あとは本当に基礎体力を向上させるしかないのだけれど、遺伝子には抗えないので虚弱体質の改善は現実的には無理かもしれない。
ただ、どれだけ疲労が溜まっていても、天候が悪くても、数日もすれば解消される。やはり最も大きなストレス源は、隣人なのだ。私は、自分が求めている以外のタイミングで人間の声を耳に入れるのが何よりも苦手なのだが、隣人という存在は平気で私のセンシティブなゾーンを侵してくる。何をそんなに話すことがあるのか不思議で仕方ないのだけれど、隣に住む怪物は毎日、本当に毎日、何時間も喋っている。ちょっとした発声すら容赦なく響いてしまう住宅環境にこそ最大の問題があるという点は理解しているものの、こればかりは引っ越す以外に解決策がないから、いったん考慮から外したい。とにかく今月の頭から入居した外国人の男は、昼夜を問わず話し続けているのだ。心底、気味が悪い。しかし明らかに騒音という感じでもなく、ただブツブツと喋っている反響音のみが聞こえてくるだけなので、責めるのも難しくて困る。深夜帯の発声に対しては注意喚起が有効かもしれないけれど、昼間の行動に対しては制限を課すことなどできないからだ。在宅率が高すぎる点も地味に効いていて、同じく基本的に外出しない私との相性は最悪と言っていいだろう。留守にしていることも多い反対側の女と比べると、最大火力では劣るものの継続的なダメージが延々と発生していて大変に厄介だ。一日あたりに感じるストレスの総量では上回っているかもしれない。
言わなければ何も変わらないためダメ元で管理会社への相談を試みてみるつもりではあるけれど、あいにくゴールデンウィークの最中という微妙な時期で、対応が遅れる予感しかしない。隣人ガチャとかいうランダムイベント、あまりにも難易度が高すぎやしないだろうか。