K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240425)

久々に隣人の話になるが、また状況が変わりつつあるため情報を更新したい。まず、入居当初から悩まされていた例の女について……こちらは最近ほとんど迷惑を被っていないというか、この春から物音を感じる機会が激減した。生活環境が大きく変化したのだろうが、とにかく留守にしている日が多くて非常に助かっている。たまに帰ってきては騒々しい生活音を響かせて、またどこかへ出かけていくので、別に引っ越すわけではないのだろうけれど、実質ここ数週間は空室に等しい。このまま一生、帰ってこないでほしい。
一方で反対側の、今月に入るまで数か月もの間、おそらく契約後ずっと家を空けていた外国人の男なのだが、今度はこちらに多大なるストレスを受ける羽目になっている。結局、平和は訪れないのかと絶望しているわけだが、両隣の件が同時ではなく入れ替わるように発生したのは不幸中の幸いと言えるかもしれない。
具体的に何が問題かというと、実のところ騒音被害を訴えるほど何かが激しいということはないのだ。ただ、あまりにも日常的な通話回数が多く、あるいは独り言や鼻歌といった発声頻度も凄まじい。昼夜を問わず微妙な声の響きが止まないため、じわじわと苛立ちが募っていくわけで……在宅率や生活時間帯からして働いているわけではなさそうだし、オンライン授業がメインの留学生といった予想が妥当だろうか。つまり何が悪いかというと、薄すぎる壁を採用している住宅環境が最も悪いのだが、入居したからにはそういう前提で生活音に配慮してもらわなければ困る。
なぜ外国人なのかというと、これだけ話し声を耳にしていて、これまで彼から発せられた一切の情報を私が認識できていないからだ。ボソボソと喋っているから聞き取れていないだけという可能性もゼロではないが、トーンが明らかに日本語のそれではない。英語かどうかも判別不能だが、とにかく日本語ではないのだ。それから、先日のいつだったか、管理会社より住人全員に対するゴミ出しの注意喚起メッセージが送られてきたのだけれど、文面を見ると日本語の他に英語での記述があった。過去に受け取った類似のメッセージでは日本語のみだった記憶があるから、要するにこれは現在、どこかの部屋に外国人が住んでいるという証拠になるだろう。というわけで、新しく入ってきた隣人こそが当の外国人である可能性が非常に高い。はたして、これから管理会社に状況を説明したとして、まともに意思疎通が可能なのだろうか。
たとえば、壁を叩いて迷惑であることを本人に自覚させる手段もあるけれど、逆上されて襲われるかもしれない。男である点と日本人ではないという点、その両方から、本当に恐ろしく思っている。反対側の女とは別の意味で「モンスター」だ。