K's Graffiti

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天皇賞(秋)2021回顧

おそらく今年一番の歴史的大レースになると思われていた秋の天皇賞だが、その結果は大衆の期待に見事に応える形となった。本当にレベルの高い三頭が抜けて実力を示したことは競馬ファンとして純粋に嬉しい。
昨年のジャパンカップでも似たような感想を抱いていた気がするが、馬券云々を抜きにして、これをリアルタイムで観戦できたことに感謝したいと思う。

 

前日から朝方にかけては雨予報で、実際に昼頃には小雨とはいえ降っていたから心配はしたものの、発走時間までには雨が止んでくれたので安心して見ることができた。
稍重まで行かない程度の、若干の荒れ具合。おそらくエフフォーリアにとっては相対的にベストな状態で、コントレイルとグランアレグリアにとっては苦にするほどではないにしろ、僅かにマイナスに働く可能性がある馬場状態だろう。

誰の予想を見ても基本的に三強の比較が中心となっており、頭をどうするか、あるいは飛ぶならどの馬になるか……そういった堂々巡りの議論を、この一週間で無数に目にしてきた。
私は推し馬であるコントレイルを中心に馬券の構成を考えていったけれど、結果から言うと、三連単的中ではあるが三強で決まったため無事ガミることとなった。

IPATから表示できる馬券を置いておきたいところだったが、これを書いているタイミングではログイン時間を過ぎてしまっていたので、買い目はテキストで以下に示しておく。

三連単フォーメーション
①1-4,5,9,15-4,5,6,9,14,15
②5-1-4,6,9,14,15
■三連複軸一頭流し
①1-4,6,14,15

当たったのは前者の②5-1-9で、3,100円の購入に対して2,040円の払戻しとなる。
凱旋門が当たったおかげで年間回収率はまだギリギリプラスとはいえ、流石にそろそろ大きいのを当てたくなる。まぁ今回はそういうレースではなかったけれど。

自分の中では、今回の舞台では明確にコントレイル>グランアレグリアという想定を立てていた。しかし、エフフォーリアについては強さを判断するための決定打がなかったため、エフフォーリアを頭にしたパターンを無視することができなかった。
結果として馬券的には救われたけれど、コントレイル本命としては若干の悔しさも残る。

レース映像や道中のペースなどを見ている限りでは、本当にエフフォーリアが強かったという一言に尽きる。
コントレイルもこの馬場で上がり3F最速の33.0ということで、十分に力を見せてくれたから、大きく評価が落ちることはないと思っている。正直、後半のハイペースを考えると物理的な限界に近いレベルの速度は出ていたように思うから、これで届かないのなら仕方ない。
着差については、枠順と展開から生まれた位置取りおよび斤量の差がそのまま結果につながったものと考えているため、実力的には両者互角に近いところにいるのではないだろうか。このあたりは、見る人によって受け取り方が変わってくるとは思うが。
グランアレグリアは先行した分だけ最後の伸び脚を欠いた形になるけれど、おそらく適性外の距離で多少の無理があって三着という結果なら、依然として最強格の評価は揺らがないことだろう。

 

三歳最強馬のエフフォーリアと、二週連続GⅠ制覇の横山武ジョッキーに祝福を。有馬記念に出てきたら、軸の候補として考えたい。
グランアレグリアもそろそろ引退が近いとは思うが、最後にマイルの舞台で圧倒的な活躍が見たくなった。
そして次走で引退が決まっているコントレイルには、より大きな期待を。今回の走りを見て確かに強いことがわかったし、ジャパンカップでは当然本命にするつもりだ。