K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

体力切れ

今の気持ちを簡潔に書くと……疲れた、寝たい。
予定していた約束は無事に果たされ、「友人」との久々の再会は悪くない後味をもって終了した。
ただ、対人コミュニケーションというのは自分が思っている以上にエネルギーを消耗するものだ。慣れていない今の私にとって、それは余裕でこなせる行為ではなかった。
帰宅してしばらくすると、どっと疲労感が押し寄せてくる。日記を真面目に書く気が起こらないほどに。

 

眠気が優位となり、あと少し気が緩んでいたら、そのまま就寝してしまうところだった。
しかし、今夜はグレナディアガーズが出走するプラチナジュビリーステークスを見たいし、他にもいくつかやらなけらばならないことがある。
数分の仮眠を経て、どうにか意識を取り戻して現在に至る。

いくら運動不足とはいえ、普段の感覚を基準にすれば、この程度で容易に限界を迎えるはずはないのだが……恨むべきは、やはり隣人と言うほかないだろう。
よりにもよって、私が珍しく外に出る予定を立てている日に限って夜間に無視しがたい騒音を発してくるのだから、相変わらず途轍もない間の悪さだ。
昨夜、というかほとんど深夜ではあったが、おそらく最も人間の活動が減る時間帯から早朝にかけて、面倒だから詳細は書かないけれど、隣人の部屋から私の睡眠を著しく妨げる音が響いてきた。
せっかく狂った生活リズムを今日のために矯正してきたというのに、ほぼ眠れずに一晩をストレスとともに過ごす羽目になった。
朝の調子は、もちろん絶不調に近い不調という感じだったが、どうにか身体を奮い立たせてコンディションの悪さを出さないように気を張る。
つまり今の状態は、その反動が帰宅後から一気に出た形となる。
まぁ今夜は環境に関係なく、強烈な眠気に支配されるがまま普通に入眠できるとは思うが……本当に隣のキチガイには困ったものだ。

 

日常の平均的な会話回数がゼロに近いと、声帯は衰えるものだ。
普段、会話相手がまったくいない私ではあるが、実は喋ることが好きなほうだから、機会さえ与えられたら言葉が止まらない、なんてことは珍しくない。
今日も「友人」との会話では黙るタイミングをほとんど作らないほど、これまでに溜め込んだ膨大な言葉の数々を溢れさせるように口が回った。
ただ喋る行為に慣れがないため、初めは思考に口が追いつかなかったくらいで、本来は滑舌が悪くないはずなのに噛み噛みになってしまったのは、やや恥ずかしいところではあったが。

実家に帰省すると毎度のことなのだが、急に話しすぎると喉を痛める。ひどいと、ものの数分で喉が軽く潰れたような事態に陥ってしまうため、今日はあらかじめ喉をケアしながら喋るよう意識していた。
大学時代にハマっていたカラオケで身につけたコツなのだが、発声には喉に負担をかけにくい方法がある。徹カラほどに酷使すれば大して意味はないけれど、数時間であれば喉の耐久値を最後まで維持できるのだ。おかげで、今は多少の違和感を覚える程度に留まっている。
しかし、負担をかけないように、という意識自体が体力を奪う側面もある。何も考えず喋りまくって喉を潰すパターンと比べると、遥かに会話で蓄積した疲労の度合いが大きいような気がしてならない。
つくづく、社会的動物としての能力を放棄しつつある人間になってしまったことを自覚させられる。

 

帰り道、いつも利用しているスーパーに寄ってお馴染みの食料一式を買うつもりだったのだが、どうやら天候が怪しかったので目的は満足に果たせなかった。
一応、近くにあった別のスーパーで明日や明後日の分は買ったのだけれど、これは明日の夕方にでも頑張って出かけたほうが良さそうだ。
それにしても、以前にも増して「生活」が面倒になってきている今日この頃、どうにか前向きに日常を送る習慣を、再び手に入れることはできないだろうか。