K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

電気の切り替わり

先月半ばから奇妙な仲介業者とやり取りをしたり、各社の比較に頭を悩ませたりと、たかが電気代のために随分と無駄なエネルギーを割いてきたような気がする。
ただ、放置しておくと「たかが」で済まなくなりそうだったから、これは仕方ない労力だったのだ。
先日、ようやく新しい電気会社へと契約の変更が完了した。今のところは悪くなさそうな印象を抱いている。

 

前のクソみたいな電気会社は、あらゆるネット媒体において散々な評判だった。
TwitterでもGoogleでもなんでもいいけれど、社名を検索してみると悪評しか出てこない。
こんなにひどい対応があったとか、感じの悪い営業が押しかけてきたとか、驚くほど爆発した電気代のスクショとか、「おすすめしません」と断言するネット上の記事……はたしてこんな状況でまともに会社として運営できているのか甚だ疑問ではあるが、きっと消費者の大半は何も知らない情弱ばかりなのだろう。
あまりにも無頓着だった、かつての私のように。

基本料金から従量料金に至るまで、圧倒的に格安な会社と新規に契約することになった。
同じ事業をしていて、どうしてここまで差が出るのか意味がわからないくらいで、もはや競争なんて成立していないレベルだ。
まだ開始してから数日ではあるけれど、現時点のペースであれば前月のような理不尽な請求が飛んでくることもないだろう。

便利な点として、リアルタイムで使用量が確認できるようになった。
まぁおそらく技術的には前の会社でも可能なサービスだったはずだけれど……考えれば考えるほど不満が出てくる。
実際に数字が見えるようになると、何をしていたらどれくらいの電気代がかかるのか、大まかに予測できるようになる。
眠っている間はほとんどゼロに近く、たまに待機電力分が増えるくらいなのだけれど、起きてからエアコンを稼働させ始めると途端に数字が積み上げられるようになる。
室内の電灯やPCの使用電力は思っていたよりも少なく、月間使用量の半分以上はエアコンに費やしていると言っても過言ではないくらいだ。

当たり前の話だが、気温が低い日の深夜は素直に眠ったほうがいい。私は夜間に起きていることも多いのだけれど、当然この季節はエアコンを使わずに活動することは難しい。
使用電力は外気温と設定温度の差に比例するから、節約したいのであれば布団の温もりに頼るほうが好ましいに決まっている。
実際には、電気代や気温の都合で体内時計を簡単に操作できるわけもなく、深夜活動日と寒い日が重なるかどうかは運に委ねる部分が大きい。

 

さて、問題は次の請求額だ。
毎月、請求の連絡は上旬にメールで届き、マイページにアクセスする形で確認するようになっていた。支払いはクレジットカードで自動的に行われるから、別に意識しなくても生きていくことはできる。
変に几帳面だから、請求書をPDFでダウンロードした上で、請求額を他の支出と併せてExcelにまとめているのだけれど、来月は過去一番の出費になりそうだ。
解約するまでの高騰した電気代に加えて、分割して支払っていた昨年の高騰分が一括で請求されるだろうし、それに解約金もプラスされる。これは後日、仲介業者に連絡して返してもらう予定だが、たかが一人暮らしの電気代に何万円の請求があるのか、今から戦々恐々としている。

支出という点では、歯科治療における保険外の出費もなかなかのもので、そろそろ貯蓄と収入という方向に強く意識を向けていかないと、そのうち生活が成り立たなくなる。
とはいえ、まだまだ余裕はあるし、なんとかなるだろうという楽観的な感覚は死ぬまで消えない気もするが。