K's Graffiti

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フェブラリーステークス2022回顧

今年最初のGⅠレースであるフェブラリーステークスが無事に終了した。
勝ったのは昨年の勝ち馬カフェファラオということで、どうやらコパノリッキー以来、史上2頭目の連覇らしい。大敗した前走から一転して中身が変わったような強い走りを見ていると、本当にコース適性というのは重要なファクターなのだと思い知らされる。
それにしても始まる前はダートかつメンツが微妙ということで、どうにも盛り上がりに欠けるような気がしていたれど、やはりGⅠのファンファーレは良いものだ。

 

私の馬券は高配当狙いだったので、こういう展開になって外れるのは仕方ない。あまりの高速決着に、高齢馬は追走できず馬券に絡んだのは若い3頭だった。
馬場状況は昨夜からレース直前まで雨が降ったり止んだりで、朝は不良だったものの昼には重まで回復していたようだが、それを予想に上手く落とし込めるほど私の競馬歴は長くない。
結局、予想記事に書いた方針のまま組み立てて、大きく変えることはしなかった。
まぁ仮にカフェファラオを軸にしていたとしても、ソダシを買うことはなかっただろうから、いずれにせよ3連系では勝ち目がなかった。

レース終了直後に感じたのは、馬券に関係なく福永騎手の勝利が嬉しいというものだった。
香港で負った怪我からの復帰直後ということもあるし、福永先生シリーズでお世話になったことや、論理的に考えて騎乗するスタイルへの好感などから、常に応援している騎手ではあるのだけれど、本当に好きなのだとあらためて自覚したのだ。
また、後からデータだけを見れば、カフェファラオが東京巧者だったという事実のみが浮かび上がるけれど、実際には馬の潜在能力を活かすための騎手の工夫があったからこそ勝ち取れた1着だということを、しっかり認識して忘れないようにしておきたいと思った。
勝利ジョッキーインタビューでも話していたように、カフェファラオがストレスなく走れる状況を作り出せた時点で、もうほとんど勝ちだったのだろう。観ていた多くの人間が、4角の位置取りでこの馬が勝つと感じたはずだ。
こういうレース中の展開から感じ取れる空気感というのは、リアルタイムで競馬を観戦した人間の特権とも言える。

2着のテイエムサウスダンは途中から逃げる形になったが、なんだかんだ岩田騎手も上手い時は上手いのだとわかった。
前残りの高速馬場を味方につけて、しっかりと結果を残すのは流石と言うべきか、距離不安を払拭する力強い走りだったように思う。

3着のソダシは馬場や枠、展開に恵まれたこともあり、個人的にはあまり想定していない結果となった。
というのも、これまた絶妙な着順なのだ。たとえば1着に迫る末脚を見せたとか、まったく伸びずチャンピオンズカップ同様に後退したとか、主にメンタル面の好不調が明らかな走りを見せてくれれば次走の判断材料に使えるだろうに、これでは好条件だったから偶然3着に入れたのか、本当に復調し始めているのか、いまいち確証が得られない。
ちゃんと走れば強いということを知っているがゆえに、人気を集めてオッズが下がるソダシを馬券的に無視することができなくなりそうなのが非常に厄介という感じだ。
再びアイドルとして君臨するようになったら面白いとは思いつつ、オッズを吸うだけの存在であってほしいと思う私もいる……今回は単勝以外の馬券においては、それなりにオッズが付いていたらしく、ソダシには1円も要らないという意識のせいで気づかなかったのは反省点としたい。

その他、期待のわりに思うような結果が残せなかった馬については、重馬場の東京1600というレースが特殊すぎるだけという観点から、駄目だったとは感じていない。
年寄りが多いから年齢的な衰えはあるかもしれないが、ことダートに関しては条件が向けばどの馬も好走する力はあるのではないかと思う。

 

さて、さっそく今年のリアル馬券チャレンジは失敗から始まったわけだけれど、まだまだレースはたくさん控えているのだから、いくらでも挽回のチャンスは転がっている。
そろそろ、エア馬券も含めて本当にそろそろ的中してくれてもいい頃合いなのだが、なかなか流れが巡ってこないものだから、もどかしい限りだ。