K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

本格化する冬

週中から用意の呼びかけがあるくらいに、週末には気温が下がるらしい。
気密性の低い家に住んでいる都合上、気候の問題は壁を貫通してくるため、あまり外出しないから関係ない、というわけにはいかない。
寒い日に、特に雪が降るような日に外を歩き回るメリットなんて皆無だから、用事さえなければずっと在宅である可能性は高いものの、冷え込んだ外気が室内を冷蔵庫のようにしてしまうとなれば、心の準備は必要だろう。

 

本当に大事なのは、心の準備なんかよりも防寒に有効な環境を整えることだという事実には、もちろん気づいてはいる。
ただ、エアコンに頼る以外には、より着込むか、あるいは布団の中から出ない、くらいの選択肢しか思い浮かばない。
雪国ならともかく、東京なのにわざわざ、たった数日の寒波に備えて暖房器具を新たに購入するほどではないと思うし、現実的には多少の寒さくらい我慢すれば済む話なのではないかという感覚を持っている。

電気代の節約にも慣れてきて、身体が冷えることへの耐性が上がった。
体調を崩さないギリギリのラインを見極めて、限界に近づいたら一時的に暖房を活用して難を逃れるという工夫が日常化し、先日の日記にも書いたように、一月分の請求額は昨年比で約4割減の見込みとなっている。
まぁ年末年始の帰省により使用量を減らせていた分も含まれるから、そうならないであろう来月にも同水準というわけにはいかないだろうが、健康を損なわない範囲で電気代をどれだけ抑えられるかという課題は、ゲームのように捉えることでモチベーションの維持に繋がる。
一月分の目標は120kWhだったけれど、二月分は140kWhくらいを目安に生活して入れば、十分に許容できる請求額に収まるだろう。

 

さて、ひとつだけ困ったことがある。
わりと昼夜逆転気味になってしまっている生活スタイルゆえ、現在は活動時間の大半が冷え込む時間帯になりやすいのだが、すると手先や足先が強張ってしまうことが少なくない。
外気温が低いタイミングで暖房を動かし続けるのは、あまりにもコスパが悪いため、このところは日付変更の前後1時間くらいで部屋を暖めておいて、早朝までは余熱を使って耐える戦略だった。
朝になれば次第に眠くなり、そのまま布団に身を投じれば余計な電力を使用することなく、半日を過ごすことができる。

しかしながら、もし夜中の冷え込み具合が苛烈となり、暖房を切った直後から猛烈な冷気に悩まされることになると考えると、流石に私の身体は動かなくなってしまうだろう。
足に関しては胡座など体勢を変えることで温もりを得ることはできるが、手が末端まで冷えきった状態を解消するのは容易ではない。
そこから想定できる行動は、ガタガタ震えながら未消化のアニメを見るくらいのもので、手先を使った作業を実行することは難しくなってしまうだろう。

ある程度の電気代は必要コストとして受け入れるべきか、あるいはメインの活動時間帯を日中にできるよう努力するか、いずれにせよ何かしらを犠牲にしなければ生きていけないかもしれない。
ちなみに、昼間に起きて活動することで何が犠牲になるかというと……あらゆる物事への体力やモチベーション、と答えるしかない。
もはや経験則でしかないのだが、体質的な問題なのか、明らかに太陽が出ている時とそうでない時で、集中力に大きな差が生じるのだ。
寝起きこそ、いつだって体力は満タンに近いはずだが、起きてすぐに取り組んだとしても、バテるまでの速度が昼と夜では数倍レベルで違っている。
そういわけなので、自身のコンディションのみを気にするのであれば、夜の時間をメインの活動に充てたほうが様々な面で効率が良い。

その夜の気力も寒さに削がれてしまいがちだから、私は冬が苦手で、春から秋までが好きなのだ。
もう冬は十分に堪能した。早く、暖かい季節にならないだろうか。