K's Graffiti

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生存記録(20240404)

突然、左顎の付け根が痛むようになった。口を開けると鈍痛が、そして指を鳴らした時と同じようなパキッとした破裂音が数分に一度くらいの頻度で発生する。これは十中八九、顎関節症というやつなのだが、寝違えたわけでもなく食事後というわけでもないため、具体的な原因に心当たりがない。
しかし実は随分と昔から、この顎の付け根に関しては問題を抱えていたという事情がある。開口時に音が鳴る現象自体は幼少期から経験があり、現在まで毎日数回という頻度で起きているから、今さら特に意識する必要もない。大きな音にはならずとも、顎を上下に動かすだけでシャリシャリといった骨同士が擦れ合うような感覚があるから、いずれ摩耗して痛みが生じても不思議ではないのだ。だから、この唐突に生じた苦痛は、いよいよ時が来たと認識すべきなのかもしれない。
既に歯列矯正が済んでいるから歯並びには問題がないけれど、矯正以前は噛み合わせのバランスがひどいものだった。いわゆるガタガタの歯ではなく、横の並びは一見すると悪くないのだが、前後の位置関係がほとんど咀嚼不可能といっていいレベルで、奥歯でしか物を噛むことができなかった。胡瓜や林檎のように一定の硬度があったり、ハンバーガーくらい厚みがあって柔らかかったりするならともかく、前歯でしっかり噛みしめる必要のある肉などは、あらかじめ小さく切るか飲み込むしかなかったのだ。そういった噛み合わせの悪さが顎の負担となって、いつしか軽度の顎関節症を引き起こしたのかもしれない。なお、あまりにも昔すぎて発生時期は記憶にない。
生活に支障はないため病院に行くほどでもなかったし、行ったところで治る保証はない。というより、矯正が終われば顎関節症も治るのではないかと期待していたのだ。まぁ残念ながら特に変化はなく今に至るわけだが……これまでにも年に数回、同じ箇所が痛むことはあったので、しばらく気にせず放置していれば大丈夫だろうとは思う。もし明日になっても痛みが続くようであれば通院を検討しなければならないが、保険適用外という時点で気が進まない。歯列矯正は手術が伴うものであったから保険が使えたけれど、流石にもう矯正の一環の処置として判定するのは難しいだろう。
体力が少ないのに免疫力は謎に高いせいで病気にかかることは滅多になく、直近数年の通院記録は歯医者の定期クリーニングで埋まっている。毎回、決まった流れなのでストレスなく通えているけれど、新しい用件で新しい病院の世話になるというのは精神的な負担が大きい。おそらく顎の問題は一生モノなので、いずれ通院対応が必要になる可能性はある。ただ、当分は様子見することになるだろう。