K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

寒さを知り隣を知る

寒いのでなるべく外に出たくないのだが、連日そう思っていたら食料が尽きそうになっていたので、生きるのは簡単ではない。
毎日、就寝および起床の時間が少しずつズレていくせいで、実家から戻ってきた時点では早寝早起きできていた生活がすっかり夜型へと変化してしまった今日この頃、布団から出て買い出しに行く支度が整う時にはもう日が暮れていた。

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なんでもない特別な日

昨日は成人の日ということで、今年度に二十歳となる人間にとって特別な時間だったかもしれないし、かつての私のように興味なしという人もいたかもしれない。
いまさら成人云々について書こうとは思わないし、検索してみたら昨年の同日にガッツリ個人的な経験と想いを日記に残していたようなので、今後あえて言及することはないだろう。
ただ一つだけ言えるのは、成人式に行かなかった人間はその式典に対して、一生にわたる幻想を抱き続けるということだ。

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新しい隣人

昨日の午前中から午後にかけて、神経質な私が不愉快に感じる出来事が起こった。
ガタガタと物音が断続的に響き、人の声や足音や、とにかくそれは「騒音」と言ってもいいくらいだった。
隣が空室になっていたのは知っていたから、遅かれ早かれの問題ではあったけれど、ようやく多少は気が楽に過ごせるようになったと思っていたのに……オアシスは年末年始の短い期間で終わってしまったようだ。また穏やかな生活が脅かされるのではないかと、常に警戒しなければならなくなった。

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電力会社

いまさら感の強い話なのだが、今の家に入居した時に契約した内容について、いくつか妙な点があったことを思い出している。
その一つひとつについて紐解いていくには、あまりにも時機を逸してしまっているため、すべてをつまびらかにしようとは思わない。ただ、現在の生活において明らかに不利益を被っていると思われるものについては、余計なストレス軽減のためにも対応していかなければならないだろう。

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歯科治療とマスク

月に数回の外出予定日といえば……そう、歯医者だ。
こういうご時世なので、たとえば定期的な買い出しは通販やネットスーパーを活用することで省略できるし、「データ」を扱う仕事であれば家から一歩も出ずに稼ぐことだってできる。
ただ、どれだけ科学が進歩しても自らの肉体はここに存在しているわけで、そのメンテナンスを行うためには、遠隔では不可能なこともある。SF的な形で完全に電子世界で生きることが可能にでもならない限り、これは誰しもが現世において受けている呪縛と言ってもいいだろう。

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寒暖差

一般的に寒暖差と言った時には、室内の気温と外気温の差を指すことが多いだろう。夏にしろ冬にしろ、快適な空間から不快な空間へ、あるいはその逆の体験をすると肌が変化を察知して何かしらの反応を示す。
ただ、私の場合は外に出ることが少ないため、ここで比較対象としたいのは室内同士となる。すなわち、実家の環境と自宅の環境だ。
先に結論から書いておくと、一週間ぶりに自宅へと戻ってきたら、あまりにも寒くて困り果ててしまった。

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雪の日

東京育ちで現在も東京在住のため、雪国の人間と比べたら雪に触れてきた機会は圧倒的に少ない。
毎年、スキー旅行をするような家庭ではなかったし、雪を見るのは年に数回、今日のように冷え込んで降雪があった日だけだ。
そういうわけなので、私は雪の特徴は大して知らないし、雪の楽しみ方や雪の恐ろしさもわからない。幼い頃は落ちてくる白い物体に気分が上がることもあったかもしれないが、今となっては雪なんて交通機関を麻痺させるだけの、障害物でしかない。

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