K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

隣人速報

冬休みに入ったのか知らないけれど、隣に住む女子大生の部屋に頻繁に彼氏が訪れるようになってきて、鬱陶しいことこの上ない。昼夜を問わず物音を響かせてくるものだから、そのうち怒りに任せて壁を蹴ってしまうかもしれない。
週に何度も会っているのに何をいったいそんなに話すことがあるのだろうと、不思議に思わずにはいられないのだが、とにかく男の声ばかりが一方的に響いてきて大変に不愉快だ。女のほうはたまに笑い声などが微かに聞こえてくる程度で不快になるほどではなく、許容範囲ではあるのだが。

 

学生時代の長期休暇には、私も一人暮らしをしている友人の家に遊びにいったことが何度かあった。時間帯はたいてい夜中で、酒を飲みながらゲームなどで時間を潰す。同性オンリーだったので平和そのものだったけれど、もしかしたら隣には迷惑な音が響いてしまっていたかもしれない。
ただ、隣人に迷惑をかけるかもしれないという前提は、集まっていた全員にとって暗黙の了解となっていたはずだし、わざわざ注意喚起をせずともなるべく大声や物音は控えるように、という意識が根底にあったように思う。

そういう、若い人間が特定の部屋に集まって好きなことをするというのは、ある意味で若さの特権であるし、この先に控えているクソみたいな人生の苦行を考えれば、今という猶予期間くらい大目に見てやってもよいのではないか。
そんな温かい心を、私がまったく持っていないということはないと思うのだけれど、それとこれとは話が別なのだ。私の穏やかな生活が脅かされているのだから、然るべき対処を検討するのは当然の流れであって、今後も続くようであればクソカップルに外部から圧力をかけてもらうことも吝かではない。
そもそも、隣の部屋に物音が聞こえていないだろうかという気遣いが一切感じられない時点で、許しがたいのだ。私や、私と付き合いのあった友人たちとは明らかに違う種族だと思ってしまうと、やつらがどれだけ不幸になっても心が痛まない気がした。

まぁおそらく、管理会社に連絡をすれば注意してくれるのだろう。具体的にどういう手段で改善を求めるのかはわからないけれど、最初は警告文が一枚ポストに入れられる程度かもしれない。
騒ぎ盛りの若者が一発で言うことを聞くとは思えないので、しばらくしたらまた煩くなる可能性もある。私は容赦なくやつらの迷惑な行動を訴えるから、そうなったら今度は管理人が来訪してくるかもしれない。いよいよ面倒になった隣人は、その後どうするだろうか。
根が真面目だけれど学生生活で気が緩んでいるというだけなら、きっと改善が期待できるだろう。逆に根っからのクズだった場合は……私が文句を言い続けることで、出ていってもらうことは可能なのだろうか。

大学何年生かによっても話は変わってくるのだけれど、一年生だった場合はこれから時間を持て余すゾーンに入るはずだから最悪のパターンで、四年生であればあと三か月ちょっとの命だろうから、春以降は落ち着くだろう。
特に根拠のない直感に基づく予想では、彼女のほうは大学三年生だと想定している。だから、あと一年以上は我慢しなければならないかもしれない。

なぜ、こんなくだらない内容をわざわざ日記にしたかと言えば、先日も愚痴を書いたけれど、それ以降も定期的にストレスを感じているからで、他に理由はない。
初めて隣人に言及した記事で喧嘩云々と綴ったけれど、あの時に本当に別れてしまえばよかったのに。まさかこれほどに、近所迷惑な人間とは思わなかった。