K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

乾燥

またまた冬という季節についての不満めいた内容になってしまうが、身体に異常が出ている以上は仕方ない話だ。
このところ湿度の低下が凄まじくて、部屋の中がカラカラに乾いている。朝起きると唇が切れて出血していることに気づくし、身体全体が干からびているような感覚を味わわずにはいられない。


時計兼温度計兼湿度計という便利なものを置いているから、常に室内の状態はわかるようになっている。
今月の初め頃から暖房が効きづらくなってきて、起床時の気温が日に日に下がっていくのが実感できた。
一方で湿度は比較的安定して40%~50%くらいを保っていたのに、先週あたりから急に20%台まで落ち込むことが増えた。時間帯によっては20%を下回り、表示下限のため「LL」などと示されるように……調べてみたら相当に不快に環境らしいので、これはマズいと思い加湿器を購入することにした。

外気の乾燥に加えて暖房が動いているのだから当然の現象とはいえ、実家にいた時には経験のない低湿度の空間に、私の身体も各所がひび割れたような反応を見せている。
下手に身体を動かしたり捻ったりすると、表皮が悲鳴を上げているのがわかるような痒みに襲われる。
放っておくと炎症を起こしそうなので安静にしておきたいところだけれど、こんなこと今までなかったものだから、なんだか溜め息が出てしまう。そういえば幼い頃は肌が弱かったので、冬はよく親にオイルを塗ってもらっていたことを思い出した。加湿器によって多少は改善されるといいのだが……とりあえずということでAmazonに並んでいる安物の中国製品を買ってしまったので、どれほどの効果が期待できるかわからない。

しかし数年前は、中国製の安物なんてすぐに壊れてしまうものばかりだという印象が強かったけれど、最近はそうでもないようだ。
買ってみると意外と悪い性能ではなく、期待以上の働きを見せてくれる製品も珍しくなくなった。
それが様々なジャンルにおいて安価で手に入るのだから、いよいよ日本のメーカーは窮地に立たされているのではないか、と思わないでもない。
もちろん、日本製のほうが安心感があるし、サポートも充実していることだろう。ただ、やはり高いのだ。性能も値段ほどの差はない。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は日常的に長く使うから、まだ日本製に分があるという感じがするけれど、小型のピンポイントで使うちょっとした製品に関しては既に中国製が優勢で、今後ますます市場を占拠していくように思える。
説明書の日本語が若干怪しいくらいで、基本的には安くて有能なのだから当然の話だ。

……なんてことを言っておいて、買った加湿器が使い物にならない可能性もあるから、製品選びは運試しみたいなところもある。
しばらく使ってみて、満足したらもう書かないだろうし、不具合があればまた日記にするかもしれない。