K's Graffiti

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ヴィクトリアマイル2022予想

早いもので、もう週末……なんだか毎週のように言っている気がするけれど、時間は待ってくれない。
きっと、あっという間にGⅠシーズンを駆け抜けて、夏になっているのだと思う。怖い怖い。
さて、そんな微妙な心境ではあるものの、今週もすっかり恒例となった予想を書いていこうと思う。

 

正直に言うと、春のGⅠでは個人的に最も楽しみかもしれないレースが、今週末のヴィクトリアマイルだ。
宝塚記念も、このまま名前の挙がっている馬が出てくれれば面白くなりそうではあるけれど、メンバーの揃い方という意味ではヴィクトリアマイルも負けてはいない。
もちろん、オークス・ダービー・安田記念といった大舞台にも心は踊る。ただ、競馬を本格的に見始めたのが2020年からの私にとって、出走馬の大半に具体的なイメージが持てているレースは過去にあまり例がなかったのだ。
今年のヴィクトリアマイルは、そうした「どの馬も知っている」という意味で、わくわくせざるを得ない側面がある。

それなりのメンバーが揃うことによって、自然とレースへの期待感は高まる。けれど一方で、あの馬もこの馬も買いたいという気持ちが湧いてくるがゆえに、予想が困難になるという性質も併せ持つようになる。
いつもと同じように血統や適性や各種データを参考にしながら、好走しそうな馬に順位をつけていくプロセスは発生するのだが、いつだって競馬には過去の傾向だけでは予測できないミラクル(アクシデント)が起こり得るものだ。
それを想像すればするほど、明確な予想というものが立てづらくなってしまった。

優柔不断と言われても仕方なあ、現時点の印は以下になる。

◎レイパパレ
◯ソングライン
▲ソダシ
▲ファインルージュ
△アンドヴァラナウト
△デゼル
△テルツェット
△マジックキャッスル
☆クリノプレミアム
☆デアリングタクト

昨年、田んぼ馬場の大阪杯でコントレイルを突き放して勝ったレイパパレには、しばらくネガティブに近い感情を抱く時期があった。
しかし、それから適性よりも長いと思われる2200のレースを頑張って走っている姿を見続けてきて、さらに金鯱賞大阪杯での好走を目の当たりにした私は、すっかりこの馬を好きになってしまったようだ。
川田騎手が切望していたというマイルで、しかも舞台はディープ産駒が強い府中、さらに週末は馬場が荒れそうな気配があるということで、狙わない手はないと思った。
逃げ先行が多そうなレースだからハナを奪えるかはわからないけれど、揉まれにくい枠だし、荒れている内側を通らずスムーズに道中を進めそうなので、連系の軸としては最も向いているのではないだろうか。

対抗のソングラインは、左回りの実績を素直に評価した。昨年のNHKマイルCは、ほとんど勝ちのようなものだったし、馬場と想定ペースから上がり33秒台にはならないだろうから、キズナ産駒に向かないわけではないと思う。
ただ、ソングラインの性格的に内枠は好ましくないような気がするので、同じ理由で舞台設定が悪くなさそうなファインルージュが先着する可能性も考慮しておきたい。

ソダシについては……はっきり言って、よくわからない。潜在能力の高さは知っている。ただ、まともに走るのかどうか、当日の馬の気分次第だろうから、信用したくない自分がいるのだ。
ダートを経験したことで芝適性が落ちるなんてことはないと思うが、一年前とは違って先頭でゴール板を通過する姿を、ちょっとイメージしにくくなってしまっているのは確かだから、どうしても難しい。

アンドヴァラナウトは、福永先生という一点で評価している。秋華賞のように上手く運べるなら、馬券に絡むだけの能力はあると思うが、展開次第なところはあるだろう。
その他の△は、ディープ産駒というだけで突っ込んでくる可能性を検討した。余力があれば紐で買いたい。
クリノプレミアムは、どうにも追い切りが良好ということで、穴として狙いたいと思った。

そして無敗の三冠牝馬デアリングタクトだが……陣営の発言は話半分という感じで、普通に考えたら厳しいとしか思えないから、オッズ的にも消し評価でいいレベルだ。
これは夢を買うのに等しい。もし勝ったら偉業を称えるしかない。トウカイテイオーの記録は不滅であってほしいという自分もいるから、きっと複雑な気持ちに陥って、しばらく整理がつかなくなりそうな気がしてならない。
追い切り自体は悪くないと聞いたけれど、練習と本番は異なるものだ。もう靭帯に異常はないのだとしても、レース勘であったり勝負根性であったり、勝つために必要なパーツが欠けているかもしれない。
最内からどのような走りを見せるのか。応援馬券は買ってしまいそうだが、とにかく無事に完走することだけは、強く祈っている。

 

古馬戦だから、流石に先週のように最下位人気が馬券に絡んでくる展開はなさそうに思うけれど、荒れやすいレースであることに変わりはないため、これだけ候補を挙げていても当たる気はしない。

そういえば、今のところ一桁人気になっているレシステンシアだが、今回は容赦なく切ることにした。
馬体重が完全に短距離型へシフトしているように思えるし、前走の展開を考えると、ある程度のスタミナも要求される府中1600で好走できるとは思えないからだ。
アカイイトは、逆にマイルのペースでは追走が難しいと判断して、今回は注目していない。

幸い、この二頭には強い思い入れがないからバッサリ消せる。問題なのは、競馬というやつがこの二頭を上位に持ってくるパターンを用意しているかもしれないことだ。
願わくば意味不明な展開にならず、普通に回ってきてほしい。