K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240427)

死者に対する気持ちの整理のための儀式と捉えればよいのだろうか、大して関係の深くない者にとっては感情的な部分よりも、シンプルに肉体的な疲労のほうが上回る式典に参列してきた。特に仏教徒というわけでもないから、長々とお経を聞かされたところで何かが響くということはないけれど、この一見すると異様な空間を経てようやく、故人が故人となった事実を受け入れることができるようになるのかもしれない。
それにしても、大して時間を使うわけでもないのに二日に分けて実施するのには、どのような意味があるのだろう。調べれば、もっともらしい説明を得ることができるのだろうが、そこまで興味のある領域でもない。死なんてありふれた現象であるのに、一人の死のために多くの人間が拘束されるのは、諸々の収支を考えるとマイナスでしかないように思うのだけれど、こんな風に考えてしまうのは私が一切の感情的な要素を排除しているからだろう。これがどれだけ大きな意味を持つのか、結局のところ帰宅してからも理解には至らなかった。
フォーマルな衣装で身を包むのもまた随分と久々のことだったから、全身への負担も大きい。夜型生活だったところを、式に参加できるよう無理にリズムを歪めてきているので、寝不足と合わさって体調は芳しくない。連日、少しずつ睡眠負債が溜まっていく感覚を経験するのは、何年ぶりのことだろうか。そうした個人的なコンディション不良もまた、集中力を欠く要因となっているのは間違いない。
話は変わって、明日はGⅠの春天が開催されるけれど、こういう事情がありリアルタイムで観戦することはできないかもしれない。出走表を軽く眺めた程度で、まともに予想する時間を作ることはできなかった。特に気に入っている馬というのもいないから、そこまでモチベーションが高くないのもあるが……ひとまず人気を集めそうなドゥレッツァを中心に、リピーターのディープボンド、牝馬ではあるものの血統から買いたいサリエラ、あたりに注目しておきたい。