K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

体力切れ

夜型という話は何度も書いていることだけれど、今日は特に驚いた。
珍しく早朝に早起きできるリズムだったから、まるで普通の人のように朝食を摂り、太陽が昇って明るくなっていく中で意識を保ったまま、昼過ぎを迎えた。
二食目が昼というのは、いつ以来だろう。この調子で起きていれば、健康的に夕食も摂れるし、健康的に眠れるに違いない。
しかし残念ながら、理想は成立しなかった。

 

朝から活動していると、どうやら私の身体は夜まで元気を維持できないらしい。
陽が傾き始めた夕方になって、猛烈な気怠さを全身で感じる羽目になった。明確な原因は不明だけれど、要するにこれは体力が尽きているのだろう。
ゲームで言うところのHPかスタミナが切れてしまい、パフォーマンスに強烈なデバフが掛かって身動きが取れなくなるイメージだ。
夜通し起きていて徹夜状態の時であっても、これほど大変な想いをすることは滅多にないから、流石に困惑しながら横になった。
少しでいい。仮眠を取ろう。

次に目を覚ました時、その睡眠の長さを知って飛び起きた。一瞬、スマホがバグったのかと思うくらい、想像を超えた時間が経過していたのだ。
予定では30分程度の昼寝のつもりだったのに、実際にはその15倍の時が過ぎていた。
意味がわからない。感覚的にも、そんな一晩に相当する眠りがあったなんて、にわかには信じられなかった。
当然、日記の更新時刻は過ぎているから、これを書いているのは紆余曲折を経て翌日の早朝なのだけれど、それはさておき健康的な夕食と就寝の予定が、ちょっとした疲労感によって崩壊したことは少なからずショックではあったと思う。

いくら朝方に早起きをしたとはいえ、連続起床時間で見るなら大したことはない。
生活リズムが逆のパターンで、昼に寝て夜に目覚めた時には、たいてい翌日の昼前くらいまでは問題なく起きていられるのだから、このように気絶に近い形で夕方に一日の活動能力を失うことは、これまでの経験でもほとんどなかったような気がする。
いったいどれだけ、私は虚弱になってしまったのだろうか。

朝から活動とは言っても、太陽光を全身に浴びたわけではない。いわゆる体内時計のリセットのような行為を意図的に実施したわけではないにもかかわらず、しっかり日中という環境に体力を奪われているのだ。
電気ではなく自然の明るさに、ここまで弱くなっているというのは……今後の人生がより一層、生きづらくなる兆候のような気がして、決して気分が良いものではない。
ただ、過去の経験に基づいた判断をするなら、あまりにも例外的な事象と言えなくもない。もう少しだけ、原因について突き詰めていきたい。

このところの肉体に影響を及ぼし得る環境変化と言えば、季節変わりの気候変動もとい日中帯の気温上昇が第一に該当するだろう。
痩せた身体に、冬は寒さが厳しいけれど、夏の暑さは平気なほうだという自覚があった。ただ、流石にデスクトップPCを稼働させている狭い部屋において、室温はエアコンなしでは死にかねないレベルに上昇する。
先週あたりから、都合に応じて除湿や冷房機能を使うようになっていた。
それでも、暑さは無意識のうちに体力を奪っていっているのかもしれない。冬は冬で大変だけれど、夏は夏で大変ということだ。
痩せているからといって、負担が皆無ということは絶対にないし、むしろ痩せている分だけ体力の絶対値が低いから、仮に感覚的な暑さそのものには強かったとしても、暑さに体力を奪われるという現象自体には弱いのだろう。
すなわち結論から言うと、もともと夜型であった私の体質が徐々に、そしてますます、昼の活動に適合しなくなってきているのではないかと推測される。

 

目を覚ましてから早朝の現在までは、特に異常を感じることなく起きていられている。
起きていることが普通に平気であること。その他愛ない事実に安心感を覚えることなんて、これまでにはほとんどなかった経験だ。
いずれ、日中帯に満足に動けるようにならなければいけない可能性はある。体力不足を克服して、歪みまくった自らの感覚を一般的なそれに合わせていく必要も生じるだろう。
しかし今は、まだ難しい。
これほどまでに、昼と夜で明瞭な差が生まれるのであれば、やはり活動の主軸は夜に据える方針で生きていたほうが、余計なアクシデントは少なく済みそうだ。

ふと、思い出す。
幼少期から成人するまで、そしてそれ以降も……当たり前のように朝に起きて、昼間に動き回り、夜に寝ていたあの頃の私は、どれだけ体質が強かったのだろう。