K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

気持ちの切り換え点

長い旅の末、自宅に帰還した。
厳密には先週末の時点で実家には戻っていたのだけれど、なんだかんだ疲労が溜まっていて怠けてしまったせいで、元の生活に戻るためのステップを踏み出せずに数日が経過してしまったのだった。
とはいえ、一番の問題点であった睡眠の不足分を補うには十分な期間でもあったから、体調面は先月末よりも良好な気がしている。
外を動き回り、多少の日焼けをした甲斐あって、運動不足や低体力といった生命体としての課題も少しだけ解消された。

 

帰宅して最初に直面したのは、「暑い」という感情だった。
一週間以上も家を空けていたのだから当然ではあるのだが……連日の猛暑の影響により部屋の中には暑すぎる空気が滞留していて、外気温は夜になれば下がるのに対して、室内の温度は夜間も高いままなのだ。
天井や壁が熱を吸収しているのか知らないが、異様な空間と化していた。あまりにも暑すぎる。温度計を見ると、35℃を超えていた。ほぼ日中の外気温と変わらないではないか。
もちろん冷房を動かすわけだが、効きが悪くて困る。普段は寒がりな上に、エアコンの出力が比較的高いこともあり、電気代を考慮して設定温度は28℃程度にしているけれど、流石に今夜は26℃くらいまで下げないと快眠できる気がしない。

さて、悪くない気分で帰宅したというのに、予想外の暑さで一気に気力を持っていかれてしまった。そんな私だけれど、せっかく先週の活動で体力を増強することができたのだから、このまま怠惰に過ごしているわけにはいかない。
今日はもう寝るまでの間に何かできる状態ではないと思うが、明日からは心機一転、活動的に生きていこうという心持ちだ。
まず体力作りは継続していきたいため、先月の半ばから再開したウォーキングは……タイミング的に明日の深夜から明後日の早朝が好ましい。
筋肉が回復するためには一定期間の休息が必要だが、一日では難しいし、一週間では長すぎる。身体の調子や脚の痛みなどから、感覚的ではあるものの、おおよそ適切な時機を導き出すことができる。

それにしても、帰宅した途端に生活リズムが崩壊しそうな予感がしている。このところ他者との共同生活が続いていたから規則的な生活を強制されていたけれど、そういう物理的・心理的な束縛から解放されたとなれば、どう考えても夜に正しく眠る習慣を継続できるわけがないのだ。
そもそも明日の深夜に散歩をするのだから、崩れること前提なところはあるが……このままダラダラPCのモニターを前にして時間を貪っていたら、あっという間に朝になってしまうだろう。
まぁ結局、起きている総時間に変わりはないだろうから、その間にやることをやれば何も不都合は生じないわけだが。

 

不思議なもので、疲れを癒やすだけの特に目立ったイベントのない週末の日々でさえ楽に日記を書けていたというのに、今日は帰宅という環境変化が起こったにもかかわらず記事の進みが非常に遅い。
午前中に起きた日の夜だから、単純に疲れから頭の働きが鈍くなっているという側面はあるにせよ、これほど文章を書くことに引っかかりを覚えるのは何か月ぶりだろうか。
どうせ明日になれば体調に関係なく頭の調子は元通りになるし、不安も何もない。ただ、勢いよく書ける時の自分を知っているだけに、言葉に詰まる今の状態はレア感があるというか、妙な気分だ。

駄目な時はきっぱり諦めて、次の機会に注力する。まだ完全に割り切ることはできないものの、効率よく生きるためには、そういう選択も必要なのだろう。