K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

安定状態は続かない

大幅に寝坊して、一気に生活リズムが崩れてしまった。これだけ起きられないのは実に数週間ぶりのことで、やはり寒さこそが私にとっては最も悪なのだという事実を再確認する羽目になった。なお、今のところ対策はない。
調子が良かった腹の具合も、先日の記事がフラグになったのか知らないが急激に悪化してしまったし、あらためて状態を立て直す必要がありそうだ。

 

ここ最近は正午の少し前に起きて食事を摂り、それから7時間前後が過ぎた頃に夕食を摂るという一日二食体制かつ、就寝は深夜から日の出までの間に行う習慣を続けることができていた。
夜から朝方にかけては室内が冷えるため若干の厳しさはあるものの、朝に起きるパターンや夜に起きるパターンと比べて、外気温が高くなる昼に起きるパターンは暖房の使用時間を減らせるため、一日の総使用電力を最も抑えられることが経験上わかっている。
昨今の高騰している電気代状況を鑑みると、できれば同じ生活リズムを維持したまま春を迎えるまで耐えたいという気持ちがあった……のだが、皮肉にも寒さそのものによって願いは打ち砕かれることとなる。

何があったかというと、別に何もないのだが、とにかく普段のように、昼のうちに布団から出ることができなかったのだ。
なんだか異様な寒さを身体が感じてしまって、なかなか状態がアクティブにならなかった。そして、布団の中の温もりに再び眠気が誘発されて、二度寝、三度寝……それがどれだけ繰り返されたのは記憶にないけれど、とにかく次に起き上がることができたのは、間もなく日没するかというくらいの夕方だった。
睡眠不足気味だったというわけではないから、たっぷり休めたことで寝起きの状態こそ元気ではあったのだが、問題は食事のタイミングと睡眠のタイミング、その両方がズレてしまったことにある。
いつもの夕食よりは、やや早い。当然、夜のうちには眠気なんて感じないから、横になるのは翌朝以降、あるいは昼過ぎになるかもしれない。
昼に起きるパターンなら、何もない平日でも、競馬のある土日でも、あるいはスーパーへの買い出しや髪を切りに行く予定が入っていても対応できる。荷物の受け取りだって夕方に指定しておけば余計なことを考える必要がなくなるから、ある意味で最強の生活リズムだった。
夜中に隣人が騒いでいても、それ自体はストレスではあるものの、それが原因で眠れずに体力を消耗するというリスクは避けられるため、やはり朝から昼の間に眠ることこそQOL向上の近道だったと言える。

ちょっと寒いから起き上がれないなんて、あまりにも虚弱すぎるだろう。どうしてしまったのだ。
わざわざ目覚ましアラームを設定するまでもなく、ごく自然に、正午になる頃には覚醒していた覚えはある。ただ、どうしても身体を起こすことができなかった。
布団から部分的に出ている顔が、全身に温もりを求めるように訴えてきた。まだ、身体の芯に溜め込んだ熱が足りていない。もっと、もっと暖まらなければ。

結局のところ、感覚の相対的なバグのようなものなのだ。起きてから活動を始めたら、布団の隙間から感じるものよりも冷えた空気を全身で味わうことになるし、そんな環境で半日以上を過ごすことになる。
暖房に頼らない生活には慣れたと言っていいくらいで、もちろん寒いは寒いし活動能力の低下は著しいが、布団の中で縮こまっている時のように何もできないというわけではない。
それなのに、どうして起きられなかったのか。これを書いている今はもう、極寒の空気に蹂躙されている最中なので、私が昼頃に下した判断についてはほとんど理解することが難しくなっている。

 

さて、このままでは正午が起床時刻ではなく就寝時刻に置き換わってしまって、非常にマズい。
手っ取り早い解決策は、寝不足になるくらいの短時間睡眠で切り上げて、強制的に半日のズレを元に戻す方法か、あるいは多少の眠気は我慢して夕方くらいまでは起きておいて、それから半日近くの長時間睡眠を取るか……いずれにしろイレギュラーな睡眠が要求される。
電気代を考慮するなら後者ということにはなるが、それでは少なくない活動時間を眠気と疲労感に支配された低パフォーマンス状態で過ごさなければならない。まぁ寝すぎた反動という風に考えるなら仕方ないところではあるかもしれないが……個人的に得意と言えそうなのは前者なのだ。

そういえば、冒頭に書いたきり忘れていた腹の具合だが、出したらスッキリしたから、意外と悪いものではないかもしれない。もう、すっかり落ち着いた。
腹痛が発生している最中こそ苦痛でしかないものの、悪い毒素が抜けていく様は快感にも等しい。
結論を言えば、在宅である限りは腹の調子なんて好調でも不調でも構わない、ということになりそうだ。