K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

決着のつかない問題

管理会社から返事が来ない。
先月末から今月の半ばくらいまで、度々隣人に関する文句と対応の要求を続けてきた私だけれど、あまりにも管理会社の反応が悪すぎて嫌になる。
こちらからの連絡は必ず早朝に送っているのだけれど、これまでの対応はどんな内容であれ最速で翌営業日の夕方以降、平均すると二営業日は要していた。今回は土日を挟んでいる上に、二営業日後となる本日中に返事がなかったので、もはや心理的には呆れる領域に入っている。

 

そもそも、以前から管理会社の怠慢は目立っていたわけで今さら感はあるのだが、今回に関しては中旬頃のやり取りを前提とした、その後の状況について報告を受けることができていなかったので、その問い合わせをしただけだった。
私の知らないところで行われたはずの、隣人と管理会社の間にあった対応の詳細を教えてくれれば、それでよかったのだ。
しかしながら、過去に何度も問い合わせてきた経験から、私は管理会社が実は何もしていなかったのではないかと疑ってもいた。急ぎ、何をしたのか教えてくれと尋ねて、ここまで一切の反応がないあたり……管理会社が本当に無能である可能性は低くないだろう。

この無益なコミュニケーションにおいて何が厄介かというと、問題の事象発生から対応までにラグが生まれることが致命的だった。
たとえば、前夜に隣人が騒いでいたとして、その件を注意してくれと求めるわけだが、管理会社が注意喚起の対応に動くのは早くても数日後であり、隣人としては身に覚えがない、なんてことになりかねない。いや、常識的な人間であれば数日前の行動について注意を受けたら、その後は同様の迷惑を犯さないように意識するものだと思うのだが、残念ながら隣室にいる怪物は一般的な良識を備えた人間ではないため、どうやら私が自然に思い描く流れでは事態が進まないようなのだ。

前回の管理会社の言い分を抽象化すると、一段階目の対応で改善が見込めなければ、より強い効果が期待できる二段階目に移行するというものだったが、どれくらいの速度感で対応が進行するのは私は知りようがないし、一段階目さえ実施されているか怪しいという状況になっている。
一段階目がどうなったのか、はたして二段階目に移ったのか……主な質問内容は回答が容易なものだったはずなのに、この数日、いったい何をしているのだろう。面倒だからと、ひょっとして無視されているのだろうか。

なお、隣人の行動パターンが大きく変わったようには到底思えない日々が続いている。
日によっては深夜帯に留守であったり、普通に静かであったりするから毎日うるさいわけではないのだが、音を発することに躊躇のない日も確実に存在しているため、注意喚起が効いて根本的に意識が改められたという事実を確認することはできていないのだ。
一晩中、不愉快な声が薄い壁を貫通して響きわたる環境を、普通の人は経験することがないだろう。ただでさえ神経質な私は、それが連日のように発生すると、睡眠不足と体調不良に陥らざるを得なくなる。
しかも、これは生理的で主観的な話ではあるのだけれど、隣人の声質が心から嫌いなのだ。耳障りな声というのは、確かにある。声優の澄んだ声、きれいな発声に耳が慣れているというのも多分に影響しているかもしれないが、耳に入ってくるだけで他人の気分を大きく下げる声を出す人間が近い距離に生きているというストレスは、決して少なくない。

 

明日中には流石に管理会社から回答を貰って溜飲を下げたいと思っているものの、もし返事がないようであれば、今度は管理会社の体質に対する不満のメッセージを送らなければならないだろう。
あまりクレーマー気質な行動は取りたくないのだが、常識的に考えてあまりにも対応が悪いのだから、これは当然の主張であるはずだ。
今のところ私には悪いところなんてないし、これは自分の身を守るための仕方ない判断だと思うしかない。

例年、調子が上向く傾向にある十月に意味不明な苦しみを受けて、随分とプランが狂ってしまった。
来月こそは不運から解き放たれて元気に過ごしたいものだが、現状は不安しかない。